Mr.Childrenとバイク


万年タンデマーのkamekitiですが、Mr.Childrenのナンバーに、私たち夫婦のテーマソングと(私が)勝手に思っている歌が二曲あります。
この歌を聴くたび、バイクで走っている時の事を思い出します。
「ひびき」と「ロードムービー」という歌です。


「ひびき」は、桜井さんが自転車にのっている時に思い浮かんだというコメントを読んだ事があり、PVにも自転車が出てくるので、詩の直訳はバイクのタンデムのことではないのかもしれません。
でも、「タンデムシートに」という言葉から始まるこの歌を初めて聴いた時、胸がときめきました。
桜井さんが「タンデム」という言葉を歌った事に、理由もなく嬉しい気持ちになったんです。
そして、歌自身もハッピーな曲調で、明るく楽しく、優しい気持ちになります。
また、それだけではなく、男女間の二人の絆が爽やかかつ、深く綴られていて、胸にジンときます。


Mr.Childrenの歌は、前向きで力強い歌が多く、
現実や社会から逃避したりせず、しっかりと向き合っている詩が多いです。やたら浮世ばなれしたような作品とは、正反対です。
「銃声が聞こえる・・・」というくだりが入ることで、ただのハッピーなだけの歌で終わっていないところが、より現実味を帯びていてMr.Chlidrenらしい作風だと感じます。
小さな喜びをかみ締めて、日々、感謝しながら生きてゆかなくちゃって気持ちにしてくれます。


そして、「ロードムービー
まさに、タンデム・ツーリングの歌だ!
この歌は、桜井さんのお気に入りの曲・・・と聞ききました。
彼の経験に基づいて作ったかは不明ですが、この歌を聴いていると、まるで、その情景が目に浮かんでくるような感じがします。
歌詞の中に「ロードムービー」という言葉は、一切出で来ないんですが、最後まで聞き終わった時には、まさにグッド・ネイミングだと感じました。


ちなみに、私が好きなくだりは、
「カーラジオも無く そしてバックもしない オートバイが走る」
「街灯が2秒後の未来を照らし オートバイが走る」


表現が、独創的。
“バックもしない”って、当たり前なんだけど、こんな歌詞を思いつく人って桜井さんくらいだろうなぁ。
後には戻らない。ただひたすら、未来を走ってゆくという意味なんだろうか。
“街灯が2秒後の未来を照らす・・・”素敵な表現だ。
そんな風に感じながら、タンデム・ツーリングしてゆきたい。




「ひびき」
作詞・作曲 桜井 和寿


タンデムシートに 座って歌っている君の声が
中越しに小さく響いてる
調子外れの下手くそな歌だけど
この声だ その響きだ 一番好きな音は


見つからなかった探し物は ポケットに入ってました。と、
幸せなんか おそらくそんな感じでしょ!?って
君の声は教えてくれる


去年の誕生日 クラッカーを鳴らして
破裂する喜びに酔いしれていたけど
外を歩いたら銃声が聞こえる
あの場所じゃ その音は 悲しげに響くだろうな


君が好きで 君が好きで 涙がこぼれるんだよ
血生臭いニュース ひとまず引出しにしまって
風のように 川のように 君と歩いていく
時に嵐に たまに流れに 飲み込まれそうになるけど


喧嘩しても 仲直りして そうやって深まってけばいい
幸せなんか そこら中いっぱい落ちてるから
欲張らずに拾っていこう


君が好きで 君が好きで 切なさはやって来るんだよ
僕の世界はまたひとつ君と響き合って
風のように流れていく
川のように流れていく





ロードムービー
作詞・作曲 桜井 和寿


いびつなうねりを上げながら 
オートバイが走る
寝ぼけた君を乗せて ほんの少しだけ急いで
月明かりが誘う場所へ


嘆きも ぼやきも ため息も 風に飛んでいくよ
そして幸福なあの歌を 高らかに歌いながら
500Rのゆるいカーブへ


今も僕らに付きまとう幾つかの問題
時の流れに少し身を委ねてみよう
この路の上の何処かにあるはずの
ゴールライン
そんなビジョンを道連れにして


カーラジオも無くそしてバックもしない 
オートバイが走る
ただ君の温もりを その優しい体温を
この背中に抱きしめながら


泣きながら君が見てた夢は 
何を暗示してるの?
カラスが飛び交う空に モノクロに輝く虹
誰も笑っていやしない動物園


汗ばむ季節 君がふと見せてくれた情熱
ファミレスの裏の野良犬が見てたキス
スカートの裾を濡らし はしゃいでた 
あのビーチハウス
そんなシーンを道連れにして


街灯が2秒後の未来を照らし 
オートバイが走る
等間隔で置かれた 闇を越える快楽に
また少しスピードを上げて
もう1つ次の未来へ