「花の匂い」PV 感想


と・・・・その前に、昨日の『誰も知らない泣ける歌』
桜井さんがBank Bandで歌っている「糸」(中島みゆき・カバー曲)が放映されましたね〜!
歌もいいけど、さ・・桜井さんがかわいかった〜・・・
フェスの映像ではなく、どこかインドアのコンサート会場のLIVEだった。


以前、某動画サイトで見た「歌うたいのバラッド」、
浜田省吾の「マイホーム・タウン」「僕と彼女と週末に」などを歌っている映像と同じLIVEだった。
あのLIVE、ちゃんと全部見てみたいなぁ。CSで放送されたのだろうか。


と、思っていたら・・・このLIVE映像の情報をいただきました。
「BGM Vol.2 ~沿志奏逢」Bank band DVD
ちゃんと発売されていたものだったんですね!!さっそく、購入しよっと☆楽しみ〜



それはともかく。
「花の匂い」のPVですよ・・・・本題は。


某動画サイトでも、すでにアップされていた。
まだコメントも6件ほどしか入っていなかったけど、「心温まる・・・」「いいすねー」
という意見がほとんどだった・・・
歌だけをフルで聴いた時は、私もそう思ったけど、
PVの映像を観ながら、歌詞とメロディーをかみ締めると、また違う感情がおこってきた。


以下、ネタばれです。
PVの内容が出てきますので、読みたくない方はスルーして下さい。






・・・あまりにも悲しいストーリーです・・・。
正直、見ているのが辛いです。


Mr.Childrenのメンバーは一度も登場しておらず、全編アニメーションだった。
ものすごく深い内容なので、解釈は色々だと思うが、
私なりに感じた解釈で、その内容を綴ります。


登場人物は、ウサギの親子。
アニメ+ウサギの擬人化という、一見かわいい系なんだけど、
ヒョロっとした線の弱いウサギで、それが逆に
より一層、哀しさ・寂しさを引き立てているような、そんな気がした。
全編通してモノクロ調で、途中ところどころに強調したい場面では、色が使われている。


主人公のウサギが赤紙(召集令状)を受け取るシーン。
周りがモノクロなだけに、血のように真っ赤な赤紙が、ものすごく胸に突き刺さる。
戦争に参加せざるおえない不条理な運命の主人公・ウサギと、
彼の帰りを待つ妻と子どものウサギ。


子どものウサギは、父の帰る日の事を信じて、父(科学者か生物学者?)が育てた一粒の種をまく。


失意の想いのまま主人公は死に、胸に小さな種を抱き、輪廻する。
子どもが植えた種は、やがてたくさんの花を咲かせた。
まるで、父親のぬくもりを感じるように、たくさんの花の中で 花とともに成長してゆく。



まさに、映画「私は貝になりたい」とミスチルの主題歌「花の匂い」の歌詞をイメージして作られたPVだと感じた。


現代の日本では、<戦争>をリアルに感じる事が薄れているけれど。
私の両親は、戦時中に思春期を過ごしていて、戦中の話をたくさん聞いていたので、
戦争映画はかなり落ち込む・・・


父は、自宅の畑に落ちていた不発弾のために、14歳で左手を失った。
母は、甲府の空襲で、防空壕までたどりつけずに、家の桑畑の中で身を隠し、九死に一生を得た。
防空壕に逃げた人たちは、みな蒸し焼きとなって、亡くなったからだ。


そんな出来事が、私が生まれるたった20年位前の時代だったなんて想像すると、
信じられない世界だったんだなぁ・・・と恐ろしくなる。


戦争がどんなに残酷なものか・・あの時代の日本がどんなに不条理な世界だったか・・・
今の世の中も色々と問題はあるけれど、
あの時代に比べたら、私たちはなんて幸せで自由な暮らしをしているんだろうって思う。


桜井さんのメッセージ
「信じたい 信じたい
誰の命もまた 誰かを輝かす為の光」
この映画をみることでそんな命の尊さにふれてもらえたらいいなぁ


そんな言葉をふと思い出してみて、
思っていた以上に深いメッセージのこもった歌だったという事を
あらためて感じたのです・・