ミスチル・ベストvol.3〜センチメンタル・ソングその1<感傷に浸りたい編>

あまりに悲しい出来事や失恋などで心を痛めた時、元気ソングでは救われず逆効果な時もある。



そんな時に聴きたくなるのは、センチメンタル・ソング。
心理状況によっては、切ない歌に救われる時もあるのです。


その中でも、「愛」を失ったとき、失いかけたとき。
感傷に浸りたい・・・・と思うときに聴きたいナンバーを
独断と偏見で選んでみました。





☆ NOT FOUND (アルバムQ-No.03)


静かに始まるアコギのイントロ三連譜の特有のリズムで、早くも胸を掴まれ
Bメロからサビにかけて除々に音が重なり合い、盛り上がってゆくサウンドは、
胸をとらえて離さない。


サビの最後のフレーズ『微笑みを・・微笑みを・・』の切ない歌声のこだまで
盛り上がりは最高潮に達する。
ここまで潔く声を張って歌われると、切なさを通りこして
頭がスコーンと抜けるような陶酔感がある。


「絶望」を歌いながらも「希望」を見出そうとしている、健気な主人公像が垣間見える。(のは私だけ?)





☆ 渇いたkiss (アルバム IT’S A WONDERFUL WORLD-No.05)


失恋で心に負った傷を抱えた人にジンとくるナンバー
いつもながら、言葉の表現力が凄い・・・
セピア色の情景が目に浮かぶ。まるで映画を観ているようだ。


最後のフレーズ
『ある日 君が眠りに就く時 
誰かの胸に抱かれてる時
生乾きだった胸の瘡蓋(かさぶた)がはがれ
桃色のケロイドに変わればいい
時々疼きながら
平気な顔をしながら』


主人公の健気な「つよがり」が
痛く胸に沁みる。






☆ Bird Cage (アルバム IT’S A WONDERFUL WORLD-No.08)


愛情が壊れた二人の物語。
重苦しく、非常に暗い歌。
落ち込んでいる時に聴くと、詩の世界にどっぷりハマる事ができる。


詩もいいが、ドラマチックに展開してゆくサウンドが結構お気に入り。





☆ くるみ (アルバム シフクノオト-No.04)


失恋SONG
どん底の傷心の想いから、少し時がたって
心の傷が少し癒え始めた頃に聴くとグッとくるナンバーだと思う。


優しく包み込まれるようなメロディーラインが前向きな感じで救われるのだ。


二番
『どこかで掛け違えてきて
気が付けば一つ余ったボタン
同じようにして誰かが 持て余したボタンホールに
出会う事で意味が出来たならいい』


こういう前向きで独創的な詩の表現が
ミスチルの魅力のひとつでもある。





☆ CANDY (アルバム I love U-07)


CANDYといえば
私のような凡人が最初に想像するのは「甘い」という味わいくらい。
でもここで表現されるのは、ほろ苦い・・・甘酸っぱい・・・せつない失恋の味
冒頭から独創的で印象的なフレーズが並ぶ。


辛い夜、独りで過すとき
この歌を無償に聴きたくなる。


時は流れてゆくのに・・
忘れたくても忘れられない・・・消したくても消すことができない心の傷が残っている
そんな人にお薦めのナンバー