ミスチル・ベストvol.4〜センチメンタル・ソングその2<心の琴線に触れるメロディー>

その1では「壊れた愛の物語」的な、心がしめつけられる切ないナンバーでした。


その2・・続編は、魂が揺さぶられるようなメロディー。
でも胸に沁みる切ないメロディー・・・などを取り揃えてみました。



独断と偏見です。あしからず。





☆つよがり  (アルバムQ-No.06)


イントロのピアノが歌の世界観を物語っているよう。
片思いの切ない想いを抱えている人に捧げる
深みのあるバラードナンバー


『凛と構えたその姿勢には古傷が見え
重い荷物を持つ手にもつよがりを知る』
という、冒頭のフレーズで
互いに傷心の想いを抱えている二人が目に浮かぶ・・・



傷ついた心を持つ相手へ 自分の想いを伝える時の
主人公の臆病な心理状況がひしひしと伝わってくる。
せつない中にも、相手を思いやる気持ちが溢れている名曲。


搾り出すような歌声と
一つ一つのフレーズが
ジンと胸にしみる。





☆ 口笛 (アルバムQ-No.11)


『つよがり』の続編?と感じることがある。
心傷ついた二人が、差さえ合いながら愛し合っている姿が目に浮かぶ。
時には頼りなく、壊れそうになりながら


『さあ 手を繋いで 僕らの現在(いま)が途切れない様に
その香り その身体 その全てで僕は生き返る
夢を摘むんで帰る畦道 立ち止まったまま
そしてどんな場面も二人で笑いながら
優しく響くあの口笛のように』


このサビのフレーズに全ての想いが詰まっているような気がする。







☆ Hallelujah (アルバムQ-No.12)


無償の愛を歌っている。
作者(桜井さん)のお子さんへの愛情を表現した楽曲といわれているが
聴く人のそれぞれの想いをのせて旅立ってゆくような
そんな普遍さを感じさせる


『僕は世の中を儚気に歌うだけの
ちっちゃな男じゃなく
太陽が一日中 雲に覆われてたって
代わって君に光を射す
優秀に暮らしていうとするよりも
君らしい不完全さを愛したい
マイナスからプラスへ 座標軸を渡って
無限の希望を
愛を 夢を 奪いに行こう
捕らえに行こう』


力強く、大きい愛情に包まれるような素晴らしい歌詞に感銘をうける。
また印象的なメロディーも心にいつもでも残る。







☆ Drawing (アルバム IT’S A WONDERFUL WORLD-No.11)


深い愛情のこもった「愛うた」だが、
メロディーラインはセピア色の切なさが漂っている。
どういう理由かは分からないが
理屈ぬきで自然と涙が出てくる美しいメロディー






☆ HERO (アルバム シフクノオト-No.12)


この楽曲も、無償の愛を表現しているにも拘らず
非常に切ないメロディーに、衝撃を受けるほど感動的な詩がのっている。


イントロのアルペジオの連打が印象的
サビのフレーズのファルセットと地声の歌い分けが
歌の世界観をさらに深くしている。


歌詞は全体的に
語りかけるように丁寧に歌われている。
なんといっても
人生をフルコースに例えて表現した独創的な二番のサビのフレーズに
大きな感動と感銘を受ける





☆ and I love you (アルバム I love U-05)


初めて聴いた時、メロディーに衝撃を受けた。
歌詞には深い愛情がこもっているのに、
メロディーは胸を締めつけられるように切ない。


全体の中でいくつも歌声が変化する。
「HERO」と同じく楽曲をより深い境地へと導いている。
サビの『I love you』のフレーズで故意に歌われているファルセットの歌声は
ゾクゾクするほど魅力的。


ライブのアレンジを前提に考えて
『Hallelujah』の続編のようにコード進行を似せて作ったという事をラジオ音源で聴いた。(I ラブ U全曲解説〜やまだひさしのラジアンリミテッドDXより)
実際に演奏されたI love Uツアーのこの二曲のアレンジは本当に素晴らしいものであった。






☆ 花の匂い (アルバム SUPERMARKET FANTASY-No.14)


ただただ・・・自然と涙腺がゆるむ
号泣というより、一筋の涙が頬をつたう・・・


『信じたい 信じたい
人の心にある あたたかな奇跡を信じたい
信じたい 信じたい
誰の命も また誰かを輝かすための光』
一番好きなフレーズ
まぎれもなく
私の心の中ではMr.Childrenの楽曲の中で
一番の名フレーズとなった



歌詞も去ることながら、メロディーも印象的
まるで優しさですっぽりと包まれるような
「大きな愛」を感じる


最後の長いアウトロのギターソロとラストの優しいピアノの音は感動とともに
いつまでも いつまでも 心の中に余韻が残り続ける


ただ、うさぎさんのPVはあまりに悲しすぎるので
何回も繰り返し観ることができない。