GW2009 飛騨高山ツーリング<その一>

2009年5月6日 
朝から雨の関東地方です。
初日は朝からの雨走行も覚悟の上。気合充分でカッパを着こみ、
朝5時過ぎに自宅を出発しました。
というのも、前日までの予報では、高山あたりは曇り・・・・
なんて言ってたので。


ところがGW後半の天気予報は全くアテにならず・・・・
毎日、時間単位で予報が変わっていきました。(それも、どんどん悪い予報へ)
最終的に、私たちは一番天気の悪い時期に移動し、天気の悪い場所へ突入したわけです。


初日は一日中、雨が燦々と降り続く中、ビショビショ、ドロドロの雨ツーリングとなりました。


非常に個人的な話ですが、どうも飛騨高山とは相性がよくない我が家です。
飛騨を目的地にした事は今までなかったものの、日本海側へ抜けるルートで何回か使用しており
あまり良いツーリングとはいえない思い出ばかりが残るんですよね。。。


よって、飛騨の雨は何度か体験済み。
この辺りは日本海側と太平洋側の天候の変わり目なんでしょうね。仕方ないです。
またある時は、道に迷ってしまって、<熊注意>の看板に怯えながら、
暗い山林道を何時間も彷徨ったり。(←我が家ではこの出来事を通称『飛騨地獄』と呼んでいる)



まあ、それはさておき。
2009年5月6・7・8日。飛騨高山〜二泊三日の旅。
<ルート>
中央高速八王子ICより、長野道へ。
松本ICで降りて、ひたすら国道158号線を西へと横断。高山市へ向かいました。


雨さえ降っていなければ色々と周りたいところはあったんですが
(乗鞍スカイライン<ピストンバス>、国道471号への寄り道、奥飛騨熊牧場など)
それらは次回のお楽しみにとっておいて・・・まずは高山のホテルへ直行です。


高速を降りて初の休憩は、158号沿いの『道の駅 風穴の里』


雨の時ほど、高速道路のSAやPAの屋根付き駐輪場が有難いと実感します。
道の駅には屋根付きの駐輪場は皆無なので、乗り降りが非常に億劫・・・
でも適度な休憩は必要です。


※『道の駅 風穴の里』信州を代表する観光地
上高地」「白骨温泉」「乗鞍高原」へ向かう国道158号線沿いにある。
美しい自然の眺めと、郷土色豊かなお土産や食べ物を揃えている。


(『道の駅 風穴の里』の公式HP)
http://www.ktr.mlit.go.jp/kyoku/road/eki/station/nagano_fuuketsu/index.html


ここで、遅めの朝食をとりました。
雨でビショビショ状態の全身をタオルで軽く拭き、(それでも、まだポタポタと雫が滴る・・・)
迷惑だろーなー・・と思いつつも、そんな事は言ってられないので、
濡れたヘルメット片手にカッパを着込んだまま、食堂へ入りました。
とても広々とした食堂で、窓際は出窓になっているためメットも置ける余裕があり、
ゆったりと休む事ができました。


この日はなぜか、信州なのに蕎麦ではなく、うどんが妙に食べたい日でありました。
ここの食堂の手打ちうどん、なかなか美味しんです!!
コシのあるシコシコ感と喉ごしの良さは、去年の四国ツーで味わった讃岐うどんを思い出しました。


腹ごしらえした後。再び、燦々と降り続ける雨の中へと戻り、ひたすら突っ走りました。
長時間の雨は、さすがにどんな立派なカッパも雨が浸透してきます。
真冬のような寒さでは無いにしても、少しずつ中に浸透してきた雨水は、
雨走行で疲労した体に追い討ちをかけるように、ジワジワと全身を冷やしてゆきます。


私は冬装備でしたが、主人は、前日までの天気予報を信じて夏用ジャケットを着こんでいたので
それはもう『寒い寒い』・・・の連呼でした。
携帯カイロを背中に2枚貼り、シートヒーターを点け、なんとか寒さを凌いでいました。


あまりにも止む気配がない空模様と、カッパの下に雨水が容赦なく浸透してゆく気持ち悪さ。
ここまで濡れたらもう、笑うしかない・・・・
気分は憂鬱を通り越して、むしろ愉快な気分(?)になっていました。


このとき、心には「エソラ」の2番の歌詞が鳴り響いていた。
まるで慰められているかのよう(笑)


雨に降られたら 乾いていた街が 
滲んで綺麗な光を放つ
心さえ乾いてなければ 
どんな景色も宝石に変わる・・・・


雨で濡れた灰色の世界を
心からそう思えたら、どんなに素晴らしいことでしょうね・・☆
それでもやっぱり長時間の雨の走行は、心が挫けそうになる事もあります。



7時間程の雨走行の末、ようやく高山駅側のホテルに到着したのは
お昼の12時過ぎくらいだったでしょうか。
チェックインは15時から。早く着きすぎた・・・



しかし、雨は中まで浸透して体は冷えているし、この状態でさすがに3時間待つのはシンドイ。
ホテル側に事情を話して交渉、チェックインを13時30分に早めていただきました。
バイクも、急遽ホテル玄関口の屋内に移動の了承を得て、一安心。
ホテル側の迅速で融通のきく対応に感謝です。




『ひだホテルプラザ』


ホテルの建物は二棟ありました。
大浴場はなんと二つ。
泊まった棟側の建物の地下に、着替え室も浴室もすべて畳づくりの風変わりな大浴場が一つ。
もう一方の棟(建物は繋がっている)の最上階には大浴場と露天風呂、
そして見晴らし最高の屋上にはジャグジーバス。
どちらの大浴場にも入る事ができます。


(公式HP)
http://www.hida-hotelplaza.co.jp/index.html



ホテルに着く頃、ビショ濡れ状態も開き直りで愉快な気分になってましたが(半ば、ヤケクソ)、
いざ部屋で着替えなどをしていると、ドーッと疲れが溢れ出てきて、ぐったり・・・・


そんな中、先ほどまで全く雨が止む気配なかった空が微妙に明るくなってきました。
ここで町へ出ないと、初日はホテルに辿りつくだけの無駄な一日で終わってしまいそうだったので、
ストレスと疲労のたまった体にムチを打って
ホテルの傘を借り、空をにらみながら高山の古い街並みを散策しに出かけました。


  


 
町はGWの最終日だというのに、結構な賑わいです。
歴史(おもに日本史)が好きな私は、こういった昔の日本の文化や古い町並みや
風景を見て歩くのが大好き♪


お土産やさんには、かわいらしい小物類がたくさん!!



遅い昼食・・・高山ラーメン飛騨牛あぶりにぎり寿司
 
ラーメンは“さっぱり中華そば”という感じでしょうか。見た目そのままの味でした。
美味しかったけど、量が少なかったかな・・
飛騨牛あぶりにぎり寿司は、サビ抜きにしてもらうのをウッカリ忘れてしまい
・・・ガァーン・・私はほとんど食べれず・・・


このタイミングで街へ繰り出したのは正解でした。
じきに雨は止み、青空も出てきて、心地よい風が吹いたりなんかして・・・・
そんな高山の町を散策をしながら、少しずつ心も晴れてきました。
雨走行でたまりきったストレスをここで存分に発散できて良かった!!


もしや、このまま晴れてくれるんではないかと、次の日のお天気にも期待が高まる!



遅めのお昼(ラーメン)なぞを食べたせいで、夕食のホテルの会席料理を食べつくすのにひと苦労。
一つ一つ、手のこんだ丁寧な味わいで、なかなか美味しかったです。

写真は借り物


☆小鉢・・・帆立とクラゲのレモン酢和え・・・
<すっぱすぎず、さっぱりしていて美味しかった。帆立が見当たらなかったのが気になる?!>
☆お造り・・鮪すき身磯辺巻、桜蒟蒻、芽物一式・・・
<蒟蒻の刺身、初めて食べた。つるっとして張りがあるのに柔らかく、なかなか美味。>
☆お凌ぎ・・あぶらえ蕎麦
☆焼き物・・サーモン柚子庵焼き
鍋物・・・飛騨牛あぶらえ風味味付けしゃぶしゃぶ・・・<お目当ての飛騨牛に舌鼓!!>
※ 「あぶらえ」とは、飛騨弁で恵胡麻の事。飛騨を代表する食材の一つらしい


☆蓋物・・・こも豆腐、蕨(わらび)信田巻 富山名産赤巻
☆蒸物・・・茶碗蒸し・・・・<トロみのある濃厚な味わい>
☆替皿・・・飛騨高山伝承料理 池盛膾(いけもりなます)・・・
<海藻・細かく切った野菜を豆腐の白和えとともに全体をかき混ぜて食す、
飛騨伝統の精進料理。食べたことのない味わい。少し甘味のある胡麻和え近い味?>


☆ご飯・赤出汁・御香物