春の嵐〜安曇野・大王わさび農園


4月26日 日曜日 晴か?!


前日の、ボウリングJAPAN CUP準決勝観戦の疲労が残る中、
まいど五時起き、朝も早よからRTのタンデムシートにまたがり、長野へと向かう。


昨日の、一日中やまなかった雨と風が嘘のよう・・・!!
朝から清々しい良い天気に恵まれ・・・・「ああ・・こんな気持ちのよい天候に恵まれた中、バイクで走れる事が(タンデマーだけど)シフクのトキ〜♪しあわせ〜♪」なんてことを思いながら・・


そして、メット内蔵ヘッドフォンから聴こえてくるMr.Children
・ ・・心はウキウキ。気分はルンルン。
そんな浮かれ調子で中央高速を走行していたのでありました。
・ ・・・そう。途中までは。



八ヶ岳PAより

八ヶ岳とmyバイク
今から思えば、山頂にはこんもりと不穏な積乱雲が・・・



ここが天気の変わり目だった。
しかも、まるでハッキリとした線が引いてあるかように・・・。
このPAまでは快適なツーリングだったのだ。
しかし・・・ここを出てからは、まさに春の嵐


まずは、風速何十メートル?!と思うような横風、急な突風に煽られ・・・バイクが倒れるんじゃないかと、何度もドキっとする場面があり。


その後、雨がぽつぽつぽつ・・・・
最初は天気雨から、どんよりした雲が頭上に厚くたちこめ始め、進行方向の雨雲からは雷が光り、
空からは、雷→お約束どおりの大粒の雨が・・・・・


しかも、突風もやまず。
まるで台風の中を走っているような。そんな悪天候へと急変貌



まだ、小雨の時に、非難帯でカッパを羽織ろうとしているライダーを発見した。
私たちも、そこで着替えとけばよかったと後悔したけど・・・なんせ高速道路を走行中。
気がついたときにはもう遅く、通り過ぎて気づくものです。



運が悪いことに、PAを過ぎて間もない天気の移り変わりに、次のPAまでおよそ30分くらいの間、大雨と突風の中を走り続けるはめになった。


これ以上、ひどい天気になることはないだろうと思われた中、さらなる悪天候に見舞われた。
なんと、ヒョウがふってきたのだ・・・・
幸い大粒のものではなかったため、ケガはしなかった。
高速道路で、何度も雨に遭遇したことはあったが、このような、まるで絵に描いたような悪天候に次から次へと遭遇したのは初めて。



ようやく、PAへたどり着いたものの、雨とヒョウはやまず。
小さなPAだったため、食事をとる以外に座って休む場所もなければ、濡れたジャケットなどをゆったりと拭きとるスペースも小さく・・・
濡れたメットを置く場所にも困った。


とりあえず、常備している温泉道具の中にバスタオルが入っていて、狭い屋内の通路でお互いの全身を吸い取って、少し乾かしてからカッパを着込んだ。



PAで天気が回復しなかったら、次のICで降りる予定だったけど、
休息をとっている最中に、雨とヒョウはやんだ。
空は瞬く間に晴れ間を見せ始めたが、突風は相変らず凄かったし、雲の行方も不安定で、標高が高いせいか体が冷えた。
で、せっかく着込んだカッパなので、脱がずに着たまま走り出し、
引き返すことなく長野方面へ向かう事にした。



目的地の安曇野くらいまでが、ギリギリ晴れていたかな。
それ以上内陸へ進むと、再び悪天候に見舞われそうだった。



安曇野・大王わさび農園>
北アルプスからの湧き水を利用した安曇野わさび田湧水群の一角にある、日本最大規模のわさび園。わさび田に引かれる湧き水は、一日12万tで、水温は年間を通して12℃。収穫は年間通して行われる。直射日光に弱い為、4月から9月末まで黒い寒冷紗でわさび田を覆う。また、ここは黒澤明監督の映画「夢」のロケ地としても知られる。


開場1917年
わさび収穫量〜150トン/年
湧水水量〜12万トン/日
農場面積〜15ヘクタール






水車小屋がたくさん連なっていた。
ここを流れる川は、普段はもっと美しく清らかに流れているらしいが、この日、私たちが遭遇した雷と大雨が一足先にここを襲ったため、少しばかり濁っていた。



広大な敷地に広がる「わさび田」。黒い線のようなものは、わさび田を覆うだろうと思われる寒冷紗(だと思う)

わさび田の奥には、満開の八重桜がたくさん咲いていた。



 
突風に煽られて、桜のアップ写真が撮りにくかったが・・とても美しかった。



雨が降った後とはいえ、この清水の澄んだ美しさ。



この日はすでに4月も末だというのに、黒い寒冷紗は巻かれていて、覆われていなかったのラッキーだった。



遭遇する観光客は、やたら中国人が多かった。中国で「わさび田」がブームなのか?!


ひととおり、農園内を探索した後
この日のお昼(朝食かな?)は、園内のそば屋で。

写真は借り物。


実は、わさび農園にきて言うことでもないですが・・・わたくしkamekitiは、大のわさび嫌いでありまして・・・・(お寿司はいつも、お子様使用サビ抜き)


た、食べるものがないっ!!!
この日、突風と雨の中のツーリングで体も少し冷え気味だったので、とりあえず温かい蕎麦で「季節の蕎麦セット」を頼んでみた。


蕎麦の上にのっかっているのは・・・?
あ!わさびの天ぷらではないかいな。(大葉である事を願っていたんだけどぉ・・)
そして、セットでついているのは、名物の「わさび稲荷」

※ 借り物の写真です。


分かっていながらも頼んでみた。
で、天ぷらはダンナに献上。
すると、ダンナが「新鮮だからあまりわさびのツンとしたのがこないよ」
というので、二つ付いてた名物「わさび稲荷」、一個はダンナに、もう一個はチャレンジしてみた。


え〜!?・・・これ・・・・美味しい〜〜♪♪
ほんとだ!あまりツンとこないし、多少わさびの味はするけど、あまり気にならない!!
という事で。
生まれて初めて、「わさび」を美味しく味わうことができた瞬間でありました。


こんなことなら、蕎麦の上にのっかっていた「わさびの天ぷら」をダンナに献上しなければよかったなあ。


ちなみに、蕎麦には天ぷらの他に、季節の山菜が入っていた。
蕎麦はまあまあ普通。つゆは美味しかった。



それにしても、園内では「わさびソフトクリーム」や「わさびコロッケ」、「わさびフランクフルト」など、わさびにちなんだ食べ物がたくさんありました。
さすがに、それらを試食する事はできなかったなぁ・・・やっぱり「わさび好き」にはなれないkamekitiだった。



借り物写真。でも、他の観光地で売っている「わさびソフト」より美味しそうだった。
お好きな人は、ぜひ足を運んだときに食べてみてください。好評のようです。



帰る頃、強風はやまず、さらにその勢力は増していたような。



諏訪湖SAにて。少し雲っていたけど、雨は降っていない。


時間はまだ昼の12時前。せっかくだから、寄り道して帰ろっか〜・・
という事で、大月JCTから河口湖方面へ。
大月を走っている時がこの日、一番の強風と急な突風に煽られ、命の危険を何度も感じた。



山脈の谷間を走っているため、まるで巨大なビルとビルの谷間に吹きすさぶ風をまともに受けているようだった。






山中湖から富士山。頭に雲がかかっていたが、太陽に照らされてなかなかの絶景だった。




家に帰ってきて知ったけど、
この日、太平洋側(静岡)で開催されていた女子プロゴルフの決勝が、突風のために中止になった。
テレビで映し出されたのは、突風のたに、あらゆる物が飛びまくっているグリーン上の光景。
さらに、グリーン上のボールは全く留まることなく、転がる・・・というよりも飛ばされていく様子が。


大雨で中止になった事は過去にもあったらしいが、今回のような風で中止になったゴルフツアーは、初めてらしい。
しかし、あの突風を肌で体感してきた私たち夫婦にとって、あのグリーン上の様子は驚くべきことではなく、「ああ・・やっぱりね」という程度の光景にすぎなかった。




余談・・・・
高速道路で雨がちょうどポツポツ降ってきた時にかかっていた音楽・・・・
Mr.Childrenの『Simple』


皮肉にも、ちょうど「ざぁざぁ降りの雨を〜」というフレーズのところでした。
まるで、その直後の大雨を予告しているかのようなタイミングに、心の中で一人ほくそ笑むkamekitiでした。



『Simple』より・・Mr.Children 作詞:桜井和寿


ざぁざぁ降りの雨を 全身で受けながら
凛々と茂る あの草木のように
強く・・・強く・・・・



はい。強く、生きていきます!!