中国ドラマ「三国志」

注意・・・・ネタバレあります。





CGを一切使用していない分、レッドクリフより映像の美しさや壮大さは欠けますが、
よりリアルな映像が楽しめる作品です。
赤壁の戦い」の水上火攻めシーンも、すべて本物!!まさに圧巻です。





さて。
いよいよ4月10日公開予定『レッドクリフ Part II』の封切が迫っておりますが。


そんな中。
TVK(神奈川テレビ)という超ローカルなテレビ局で、今「三国志」が放送中です。(TOKYO MXでも放送中)


放送されている事に気づいたのは、昨年の11月頃「赤壁の戦い」のクライマックスからで、
それから録画して貯めてあったものをようやく先週末から観始めました


毎週水曜日、20時から。


今、このドラマを放送するというのは、確実にレッドクリフ人気が後押ししているからだと思われますが、
三国志ファンにとっては、嬉しい事でございます。



このドラマは、NHK・BS で90年代にほぼノーッカトで放映されましたが、
今回放送されているのは、新たに短く編集されたダイジェト版で、
容赦なくバンバンとカットされております。



重要なシーンは、カットせずに放送されていますが、
まったく放送されないエピソードもあります。(ナレーターがあらすじを語って終わりとか)
きっと初めて見る人は、カットされている事を知らず
こういうドラマなんだと思って観ているのでしょうね。



NHK版の方は全話録画していて、何度も繰り返し観ていたせいか、
声優さんへの思い入れが強かったです。
しかしTVK版では、新しく録音されたものが放送されおり、声優さんも変わっています。



NHK版の孔明の声は、安原義人さんでした。
もともと、自分の中にある孔明の声は、富山敬さんでした。(日本のアニメ映画で孔明役でした)
気品があって、落ち着いていて、清々しい・・・余韻が残る。素晴らしい声優さんでした。
(代表・・・宇宙船艦ヤマト古代進、他多数)
しかし、95年に他界されました。当時、とてもショックだったのを覚えています。


安原義人さんは、富山敬さんに声が少し似ています。
(余談・お二人は特攻野郎Aチームで共演してます!)


安原義人さんは、富山敬さんより声質が少し細くて高く、私が知っている安原さんは弱弱しい軽薄な役を演じる事が多いイメージだったので、
最初はあまり孔明のイメージには合いませんでした。


でも、観ているうちにだんだん板についてきて、
神格化されがちな孔明のイメージをより人間味の溢れるキャラにしてくれたような気がします。
今では、すっかり安原義人さんが孔明のイメージとなりました。



今回、関羽以外のメインキャラ全てが、違う声優さんになっていて、少なからず落胆。。



訳もかなり変わっているようです。
笑えたのは、劉備孔明に時々、敬語を使う事です。
何で、主君が家臣に敬語?!違和感がありすぎる〜〜



カットされている為、話もあっという間に進んでいきます。
1話だけ録画できなかった回で、
鳳雛先生と出合って、劉備と戦に出て、戦死してしまう・・・というエピソードを一挙に放送したようです。
(鳳雛先生を一目も見る事ができなかった・・・)



三国志の中で、何度観ても泣けるシーンは
関羽劉備孔明の最期のシーンです。


三国志を知るキッカケとなった、NHKの人形劇の時も・・・
吉川英治先生・著の小説を読んだときも・・・
BSで放送されたノーカット版中国ドラマを観たときも・・・
もれなく、この三人の最期のシーンに号泣です。
特に、吉川先生の小説・三国志には感動しました。




今週3/4の放送は、お休み。
現在、2/25水曜の放送まで・・・・南蛮征圧〜孟獲を七度捕らえて七度放つ(後半)
が終わったところです。



さて。背後の敵の憂いも無くなり、これからいよいよ三国志も終盤のクライマックス!!
諸葛孔明が亡き主君と誓った漢室復興のため、北魏討伐・中原へと・・・・


そして、哀しいかな・・星落つ、秋風の五丈原へと物語は進んでゆくことでしょう。
ここで孔明は志半ば、命を落とすのですが・・・・(思い出すだけでも、胸がじーんと熱くなります・・)





ちなみに。
ぜひ、全話ノーカットで見たい!!と思う方は、レンタルビデオ店(字幕スーパー)で借りることができます。
TSUTAYAでは、全巻揃ってましたよ。