雪の日、母が骨折・・・

2月4日の朝、関東地方にあの大雪が降った次の朝です。
あろうことか、あの一番足場の悪い日、しかも凍結している朝に
母はごみ捨てを敢行しました。
私でさえ、雪と泥まみれのヌカルミを見て、
ごみ捨ては諦めたのに・・・


案の定、滑って転倒し、右手首を骨折しました。
初め、その一報を父から電話で聞いた時、
またサンダルみたいなので歩いたのだろう、と思っていましたが、
直接、実家に行って母に聞いたところ
なんと、「ちゃんと長靴を履いて武装よろしく出たのに・・・」
という事でした。
しかし、その長靴をよく見ると、何十年もはいてる踵の磨り減ったものだったのです。
呆れてものも言えないというか・・・


母は短気で横着者なので、利き腕が全く使えずに
きっと自暴自棄になっているだろうと思っていたけれど、
実際、実家に行ってみたところ、案外前向きに生活を送っていたので、
少し安心しました。
髪を洗ってあげたり、お風呂に入れたりと、
片手では不便な事をしに、仕事の休みの日は
実家に行ってますが、
毎日の生活で、不便でも左手で生活するために、
大分、頭を使うようになったと言ってます。
たとえば、この間は左手でハサミが使えるようになったと自慢気に見せてくれました。
意外に元気。よかった。


父も子どものころに左腕を失っているので、色々と不便だと思うけれど、
子どもの頃からと、歳をとってからでは随分不便さも違うと思います。
ちなみに、炊事はもともと父がやっているので、
食べ物の心配はないです。


手首は、完治するのに時間がかかると聞いてますが、
(医者には全治三ヶ月と言われた)
もう年齢も76歳なので、
足や腰の骨折でなくて良かったと思いました。
さらに入院などになったら一気にぼけたるする事が多いらしいし、
歩けなくなったら、そのまま寝たきりになってしまったり・・・
利き腕の骨折は確かに不便だと思うけれど、
脳が鍛えられるという利点も。
それ程、高齢でなくても、普段利き腕を使うところを
たまにはわざと反対の腕を使うと、
ボケ防止になると聴いた事あります。


なかなか左手でハサミ使うことないですものね。
それなりに頭を使って、知恵をふりしぼって生活している母を見て、
何だか、見直しました。
あ、もともと尊敬はしてるんですよ。
ただ、冒頭でも話したとおり、
横着なところがあり、短気な人なんで
右腕骨折の話を聞いた時、母はヤケになって人に当たるんではないかと
ヒヤヒヤしてたので。