今更ですが・・Mr.ChildrenのLIVEが良いです。


今更〜って多くの人に言われてるんだけど、最近、Mr.Childrenにはまっている。
ファンクラブに入ろうか、迷っているところだ。
今、少しずつ過去のアルバムや曲を聞き込んでいる最中。
楽曲がいいっすねー。特に歌詞が。
色々な歌を聴いてるけど、どれひとつをとっても、いいかげんに作ったものがないような、
そんな重みというか、深みを感じる。
最初は、あまり好みではなかった“ニシエヒガシエ”とか“フェイク”とか
ライブDVDを見て好きになったりもした。


ミスチルのライブDVDを見て
昔、BON JOVI浜田省吾のライブ見た時の感動を思い出した。
ミスチルのライブDVDの中でも、特に素晴らしいと感銘を受けたのは、
“2004年シフクノオト”と“2007年HOME”のツアーライブ。
こんなに感動したのは、二年前にプルさんがトリノ・オリンピックで金メダルを獲った時以来だー!


自分がいつも心の中でそうありたいと願っている、
けれど現実はなかなか難しくて・・・
そんな感情を代弁してくれているような気がする。
きっと、誰もが持っている感情だと思うけれど
「前向きに生きてゆきたい」と、常にそう思っている。
けれど、色々な人との関わりの中で、色々な感情が出てきて、
うまくいかなかったりする毎日。
それでも、彼らの歌を聴いていると
葛藤しながらでも、ポジティブに生きていこうと努力したり、また諦めない気持ちを持ったり、
頑張りすぎてしまう時は、ちょっと力を抜いて一息つかせてくれたり、
どんな時も前向きに感じていけるような、そんな気持ちになってくるんだ。


ミスチルの歌を遡って聴いてみると、
97年頃に活動休止する前と後、桜井さんが大病を患った後に変化を感じる。
というか、そういった困難の後に成長を感じる。
どの時代の作品も良い楽曲に違いないが、
個人的には、97年以降の作品が好きで、
さらに桜井さんが病気から復帰した後の作品はもっと好き。
歌詞も曲も、以前の作品より更に深みが感じられる。
そして、今回のアルバム“HOME”。
とても円熟したアルバムに感じる。


“HOME”のライブDVDで印象深いのは、
一枚目のディスクの最後の二曲。
“フェイク”で「すべてはフェイク」と歌った直後に
今度は“Any”で「そのすべて真実」と語るように歌いだしたのがとても印象的。
先に“フェイク”を歌ってから“Any”で締める、その絶妙さ。
メッセージ性がより強く引き出されていて、いつまでも心に残る。


個人的に、“HOME”の中で一番好きな作品は、
”あんまり覚えてないや”という曲で、
ライブDVDでも、桜井さんが語っていたように、曲名とは間逆の意味を持つ作品。
冒頭から途中までは、「あまり覚えていない」を連発しながらも
終盤は、「覚えているんだ、こんなに」と
大切な思い出や記憶は、こんなに覚えているんだよと語る。
“フェイク”から“Any”へ。そんな印象的な演出が
この曲にも使われているような
そんな気がする。
最初に間逆な事を語ることによって、
最後の一番要の伝えたい部分がより引き立つ。
うまいな〜。
本当に桜井さんは素晴らしい詩人だなぁ。


桜井さんの歌詞は、独創的。
毎度、だれも真似できないような、そんな詩が綴られている。
”あんまり覚えてないや”は、その代表的な作品だと感じる。
聴いたことない、こんな歌!!と驚嘆した。
聞けば聞くほど、味がある。そして、ホッとする。
それと、多くの人がきっと大好きだと語るであろう”彩り”。
私も例外なく大好きな作品のひとつ。
DVDでは、最初と最後にこの曲を歌っている。
同じ曲なのに、違う作品に仕上がっていて、
ほのかな感動を覚えた。


桜井さんが微笑みながら歌う姿は、とても心癒される。
叫びのように訴えかける姿には心打たれる。
人生に対する考え方が、前向きに変わっていけるような
そんな作品を数多く世に出しているにも拘らず、
音楽に対して常に謙虚でいる姿に感動する。


そんな事を感じながら過ごしている
今日この頃です。(Mirror風)