結婚記念日祝・千葉お泊りツーリング


11/23。晩秋というには、実はまだ紅葉にはちと早い千葉だった。
千葉って、関東の中で一番平均温度が高いと聞いていたが、
あまり標高の高い山がないというのもその要因のひとつだろうか。
高い山はないとはいっても、美しい渓谷はたくさんある。
友人が千葉に住んでいるので、
何度か遊びに行ったときに連れて行ってもらった。


今回の千葉ツーリングは、結婚記念日11年ということもあり、
一泊でのんびりと走りにいった。
ルートは、国道16号から保土ヶ谷バイパス、狩場線にのってベイブリッジ経由湾岸という、
なんとシンプルなコースを走る。
前日までは、フェリーに乗ろうか、湾岸をそのまま使うかで迷ったが、
最終的にアクアラインを使うことにした。
しかし・・・・ベイブリッヂでは、その日は朝早くから風が強く、
風速10mの中、瞬間的に横風をあおりながらフラフラと橋を渡ったので、
アクアラインが恐ろしく困難に思えた。
実際橋ってみると、幸いにも追い風になっており、風圧にさほど左右されることなく、
千葉へ上陸することができたので、ほっと一安心。
あの高波だから、きっとフェリーも相当揺れたでしょう。
新しい大型バイクなので、主人がフェリーに反対だった〜。(傷がつくのを恐れて)


今回は、ずーと内房から外房にかけて海沿いをひたすら走ったのだった。
宿泊先は、九十九里のとあるユースホステル
リーズナブルだし、結構空いてることも多く前日の予約でokなので、
天候に左右されるパイク乗りには最適な宿泊施設だ。
ちなみ、いつもはユースホステル形式の“とほ宿”を利用することが多い。
基本的に殆ど同じだが、“とほ宿”はユースホステルの加盟はしていない。


海沿いを実際に走ってみて感じたことは、どことなく寂れた感じのする風景が続いてること。
伊豆にはよく行くが、比べると大分雰囲気が違う。
伊豆の方が海沿いは民家が少ないが、自然が一杯な中、
リゾート地として駐車場や休憩ポイントが整備されている感じ。
人はあまりいないのに、寂れた感じはしない。
千葉も、進むにつれて、鴨川シーワールド付近くらいから、
だいぶ観光地という感じになってくる。
九十九里浜は、海がとても綺麗で、浜に隣接した広い公園なども設備されていた。
のんびりとした雰囲気もなかなか良い。


ところで、私たちは観光というよりも、バイクで走る時間が多いため、
あまり有料施設などに入ったたりしない派だ。
今回も、灯台に一人300円をかけた程度。とても貧乏くさい旅をしている。
よって、気軽に入場できる自然公園やビジターセンターなどを主に休憩場所にしている。
あとは、ただひたすら走るのみに専念する。


九十九里の宿に到着したのは、三時くらいだった。
宿からは海が見えた。
民宿のような一般家庭の家で、部屋も三部屋しかない。
ちょうど、シーズンオフで宿泊者は私たち二人だけだったので、
追加料金なしで一部屋に泊めていただくことができた。
通常、ユースホステル形式の宿は、男女相部屋というのが基本で、
空いていれば、家族一緒に泊まることができる。
もくしは、早めに予約すれば、二人以上だったら追加料金はなく泊まれることが多い。
そのかわり、料金は一泊二食つきで、一人約5000円。
宿にもよるが、結構料理が安くて美味しいというのが評判で、そういう宿ほど人気は高い。
こういう宿は、バイク乗りやチャリダー、一人旅の人が多く利用している。


ここの宿も、九十九里の海沿いということもあり、
新鮮な魚料理などを中心に和食を用意してくれた。
その日は、秋刀魚が中心であった。初めて秋刀魚の刺身を食べた。
青魚が苦手な私だったが、新鮮なゆえに美味しくいただくことができた。
宿のオーナーと一緒に食事をするのも、ユースや“とほ宿”ならでは。
食後は、通常はそこで一緒に泊まった人々と、情報交換のようにおしゃべりに花がさくのだが、
(もちろん、あまりそういう交流が好きでない人は、部屋にお戻りになる。)
今回は、宿泊者が私たちだけだったので、オーナー夫婦との団欒となった。
オーナーは20代のころに、4〜5年かけて自転車で日本を一周した人で、
そんな時の色々な話をきかせていただいた。
主人が北海道出身のなので、オーナーが北海道を自転車周った時の写真なども見ながら、
苦労したことや楽しかったことなどを聞かせてもらった。
奥様は、宝塚と反町隆史の大ファンで、反町ライヴチケット争奪の激しい苦労話や、
香港まで宝塚の公演を見に通った話など聞いた。
玄関には、反町と奥様のツーショットの生写真が飾られていた。


宿泊部屋は、海に面しており、運がよければ朝日が見えるはずだったが、
次の早朝は残念ながら水平線に雲がたちこめており、朝日を拝むことはできなかった。
朝食のあと、歩いて浜まで出て、少し散歩した。
サーファーたちがすでに波にのっており、この寒い中ご苦労だなぁ、とおもった。
神奈川県の海といえば湘南。千葉の海とは大分雰囲気が違う。
道は混んでいて、浜には人もたくさんいる。
さすがにこの季節は、少ないだろうけど、千葉に比べれば、なんだかせわしなく感じる。
九十九里はのどかだった。
海も美しいし、眺望がひらけていて開放感がある。
主人は、北海道の日本海側出身なので、
千葉を走っている途中で、自分の実家を連想したようだ。寂れた感じもどことなく似ていたりする。


朝は九時頃に出発した。
銚子に出てから、高速にのる予定で。
途中、東洋のドーバーと呼ばれている、屏風ヶ浦を観光。
“地球が丸く見える”という展望台にものぼり、眺望を楽しんだ。
お昼ご飯は銚子でとった。
主人は、銚子で有名な金目鯛をつかった料理を頼もうとしたが、
その日の金目は売り切れになってしまい、がっかりしながら別のものを注文していた。
私はマグロづくしの料理を食べた。
鮪のソテー、コロッケ、刺身、ツミレのお吸い物、茶碗蒸し、天ぷら・・・
安くて美味しかったー。満足度90パーセント!


そして途中、相変らず小さなケンカもしながら、
結婚記念ツーリング小旅行は、終了したのでした〜。