「伊藤政則のROCK CITY」BON JOVIインタビュー記事


「THE CIRCLE」が11/4リリースされたBON JOVI
11/2前倒し店頭販売が始まって四日間、オリコン・ディリーチャート1位を独占しております。


そんな中、昨晩tvk神奈川テレビ「伊藤政則のROCK CITY」にてBON JOVIメンバー全員を迎えてのインタビューと新曲のPVが放送されました。
ファンはご存知の方が多いと思いますが、伊藤政則(イトウ・セイソク)さんは有名な音楽評論家およびDJの方です。(主に洋楽のハードロック・ヘビメタ系が専門ジャンル)


セイソクさんとBON JOVIのつきあいは長く、BON JOVIはデビュー当時からセイソクさんの番組に出演したりしており、来日の度には必ずセイソクさんのインタビューだけは受ける・・という、日本人では唯一JONおよびメンバーから絶大なる信頼を得ている方です。




番組の冒頭にて・・・セイソクさん曰く。
日本公演は2011年まで無いそうです・・・残念です・・。来年はアメリカ〜ヨーロッパツアーで一杯のようで。。日本はツアーの後半になりそうです。前は、日本からツアーが始まり、後半もう一度日本に再来日ツアーする事もあったのですが。


新曲「We Weren't Born To Follow」のシングルにはギターソロが入っていないのですが、アルバムバージョンにはリッチーのギターソロが入っています。その謎について、今回のインタビューで明らかになりました。




以下、
J=ジョン(ボーカル・ギター)
R=リッチー(ギター)
D=デーヴィド(シンセサイザー)
T=ティコ(ドラム)
S=セイソクさん



(ニュー・アルバム「THE CIRCLE」のジャケット写真が画面の一部に映り・・)




S:これがニューアルバムのアートワークですよね。まえに、ジョンに話したときに、夢の中に出てきて、もうアートワークのイメージはカンペキだと僕に話しました。そのイメージがのっていないようなんですが、どうしたんでしょうか。



J:上手くいかなかったんだ。夢の中にはベッドに置きっぱなしの方が良い物もある(ジョーク)・・・実際に写真も撮ったしアイディアとしては良かったんだけど、どうしても見栄えが良くなくてね。何か足りなかったんだ。ポラロイドの時点ではカッコ良かったんだけど



S:このアルバムを聴いてね。。多分このCDを買った人全ての人が思うかもしれないけど・・・4人のプレイは素晴らしい。だけどとりわけ凄いのは、リッチー・サンボラのギター!これ凄い。メチャクチャ凄い。と私は思うんですが。リッチーに聞くとちょっと恥ずかしいでしょうから・・・まずはデーヴィッド。このアルバムのリッチー、凄くない?!



D:(リッチーへ拍手を送るデーヴィッド。それにつられてメンバー全員がリッチーへ拍手を送る!)



R:(感謝の意を表するように合掌しながら)おおー、サンキュー!マーサー!(セイソクさんの本名が“まさのり”)



D:だってリッチーは世界屈指のギタリストだよ。このアルバムではクレイジーなくらい光輝いている。これまでもそうだったけどね。



T:(リッチーに向けて)イチバン!え?リチバン?気に入った!リチバン!!(と日本語でオヤジギャグをかますティコ☆)


(メンバーにうける)



J:本当にありがとう。僕は最初から最後まで見ていたからね。何が起きたか知ってるし、いっぱい助けてもらったよ。1+1は3だった。リッチーはめちゃくちゃ集中していたし、とても良い出来映えだ。まさにギター・オリエンテッドなアルバムだね。



S:リッチー、ここの何年も色んな事がリッチーの周りにあったでしょ。そういうのと格闘しながら乗越えて乗越えて乗越えて・・山を乗越えて・・苦労した分だけのギタープレイがここにあるような気がするんだけど



R:もちろんさ。感情がプレイに出ないはずないし出ない事の方がありえない。でもね俺にとってこのアルバムは喜びの方が勝っている。人生の苦難の時期を乗越えられた事。約8ヵ月に渡ってジョンと二人で実り多い作曲活動を行えた事。。スタジオに入る時点で良い曲が沢山揃っていれば、それ以降はストレスなんて殆どかからないんだ。実際アルバム作りは楽しかった。誇りに思えるいい曲が沢山あるって分かっていたからね。どの曲も今の僕らにフィットしている。成熟したロックンロールバンドになった僕らにまるで着心地のいいコートみたいなフィット感があったし、とにかく楽しかったよ。



S:ジョン。新曲「We Weren't Born To Follow」のシングルバージョンにはリッチーのギターソロは入っていませんけども、アルバムバージョンにはリッチーのギターソロが入っていますよね。これはどういうアイディアからそうなったんでしょうか。



J:正直言うよ。確かに元々ソロは入ってなかった。ところがシングルが出た後、YouTubeにソロを弾いて投稿した子がいたんだ。それもあって僕らもアルバムがプレス工場に行く前にリッチーのソロを加える事にした。ビデオにも間に合った。最初はあのフレーズのみだったんだけどまさにYouTube効果だね。



R:ネットで非難されちまってさ(笑)「リッチーの熱いギターソロが聴きたかったのに!」って(笑)ジョンがそれを見て連絡してきて「見たか?」って聞くから「いや見てない」って言ったら「やっぱりギター・ソロは入れた方がいいと思うって」。特に問題はなかったし締め切り前だったからすぐに弾いたよ。既にある曲に被せただけ。曲は既にあったから30分でさっと弾いた。ファンのためというか・・・ファンに要請されたって感じかな(苦笑)。クールなストーリーだと思うけどね。



S:ファン想いっていうか。普通やらないでしょ。



J:昔ならそれをやらせてくれる技術がなかっただろう?曲に対する人々の反応が伝わってくる頃には既に手遅れだった。今回このシングルに関して面白かったのは、リリース後一週間程で方々でピアノ・バージョンだのアコギ・バージョンだの投稿がアップされて。さっきも言ったような「俺だったらこうやってソロを弾く」って子達も現れて。歌詞カードが無くても自分達で考えて歌っている人達とか。それだけ観ていても色んな人が感銘を受けているんだなって実感させられた。今の時代だからこそなせるワザだよね。







以上、インタビュー終了!


JONがYouTubeに投稿されているリスナーの人たちの演奏を観ているなんて・・・意外でした〜。
しかも、その演奏に影響されてまた新たな音楽が生まれてゆくとは。まさに相乗効果ですね〜


ミスチルも、アルバムが出た後のリスナーの反応をネットでチェックしたりすると聞きました。
やはり長年人気を保ち続けているバンドは、一人よがりの音楽ばかり作ってきたわけじゃないんですね。
自分の主張を入れながらも、聴いた人がどう思うのか。どう感じるのか・・曲を聴いてどう感銘を受けるのか・・・
ライブでの観客の反応などもしっかりキャッチしながら、また次の音作りやライブアレンジなどのイメージが浮かんでくる。
良いパフォーマンス・良い歌というのは・・・そんなミュージシャンとリスナーとの相乗効果の循環で生まれると、桜井さんのここ2〜3年のインタビューから感じとっておりましたが・・・BONにもそんな事をずっと感じてきたので、大好きなバンドに共通点があるって・・なんか嬉しいです。