2009年F1開幕!今季は面白くなりそうだ。


いや〜〜〜〜!
面白かったっ!!


一位 ジェイソン・バトン(ブラウンGP)
二位 ルーベンス・バリチェロ(ブラウンGP)
三位 ルイス・ハミルトン(マクラーレン)・・・三位ゴールは、トヨタヤルノ・トゥルーリだったが、ペナルティを課せられ、降格)



フェラーリびいきのkamekitiとしては、今回の結果(ライコネン、マッサともにリタイヤ)は残念ではありますが、
大幅なレギュレーション改正によって大波乱で面白い開幕戦となったわけです。
フロント・ウィングが大きくなって、みんなぶつかりまくり!!破損したまま、走ってるよ〜〜




そして皮肉なことに、ホンダがF1を完全撤退した後、それを引き継いだ新チームが1、2フィニッシュだった。
予選の時にすでに驚きであったが、決勝でも波乱があったとはいえ、予選の順位をそのまま守ってゴールしたという、開幕前までは予想もつかない展開。



TV解説者は、去年まではバトンもバリチェロも応援していたのに、急に冷めたコメント。
そりゃ、分かるけどさ。あまりに変わりすぎじゃない??仮にも、今まで散々応援していたドライバーじゃない!
そして、最後に1、2を決めた後は「ホンダの継承者」とか「ホンダがロス・ブラウンと開発してきたものは、間違いじゃなかった・・・」とか言っている始末で。。。
最初からそう言っとけば良かったのに。でも、心の底からの祝福には感じなかった。




とはいうものの、バリチェロが二位、ハミルトンが三位に表彰台に乗れたのは、
残り三周というところで、二位・三位を争っていた、クビサ(BMW)とベッテル(トロ・ロッソ)が衝突して大クラッシュとなったからだ。
うーん。今回はクビサがかわいそう。
早々に、ソフトタイヤを乗り切って、最後にとっておいたハードタイヤ。
反対に、ベッテルは終盤にソフトタイヤを履いて、苦戦していた。
そこでオーバーテイクしようとしたクビサをスピードがもはや出ない状況のベッテルが無理に追い抜きを阻止して、衝突したのだ・・・・



お互いのコメントを読んでいても、無念さが伝わってくる。
二人とも、お互いにそれまで非常に良い走行をしていただけに、二人同時にリタイヤとなってしまった事が残念。
クビサは、ソフトタイヤで凌いでいた一位走行中のバトンをも交わす可能性があったため、
非常に激怒したようだ。
ベッテルは愚かなことをしてしまったと、自ら反省し、クビサにも謝罪のコメントを出していた。
血気盛んな、若手の二人。これからも注目すべき逸材なだけに、今後の展開が非常に楽しみ♪



そんな波乱の中。
今季の注目は、やはり
KERS(運動エネルギー回生システム)!!


KERS(Kinetic Energy Recovery System)
これまで熱として放出されていた減速時のエネルギーを回収し、機械的または電気的エネルギーとして貯蔵し再利用するシステム。今季から搭載可能。
以下、※参照




利点は、オーバーテイク時にKERSで貯めたエネルギーを使うことにより、今までより追い抜きがしやすくなるらしい。
オーバーテイクが日常茶飯事になれば、F1が更に面白みのあるモータースポーツとなる・・・というのが狙い?!
果たして、経済状況が低迷中の車両業界の活性化になるのだろうか。



エコにも有効という話も。
いままで無駄に放出していたエネルギーを再利用するわけですから・・・



しかし、このKERS、色々とデメリットもあるようで。
重量も35kgほどあるため、その分燃費悪そうな気もするから、本当にエコになるのかな。
まだ開発の第一歩が始まったばかりだから、これからもっと進化して軽量化してゆくんだろーか。
じゃなかったら、意味ないよね。




ハミルトンのオンボード映像が面白かった☆
KERSが充電される様子や、その充電されたエネルギーをKERSボタンを押して使ってゆく様とか。
こんなところで使うんだ〜とか。あ、無くなった!とか。
ぜひ、全てのKERS搭載マシンのオンボード映像をマメに映してもらいたいものだ!





今大会、予選も決勝も1、2フィニッシュをあげた、新チームのブラウンGP・バトンとバリチェロのマシンには、KRESは搭載しておらず、特にバトンは安定した驚きの速さを保ってゴールした。
残り三周でクラッシュしたクビサベッテルもKRESは搭載していなかった。
KRESを搭載したマシンで、かろうじて上位に残ったのは、ルイス・ハミルトン
それも、残り10周の間に、上位陣がクラッシュしたり、リタイヤしてのし上がった三位であった。



そんな中、フェラーリは二台ともKERSを搭載、3ストップ作戦であったものの、初めてのわりにはマクラーレンよりも効果が出ているように見えたが、残念なことに上位が狙える位置にいたマッサは途中でマシントラブル、ライコネンはミスによりスピン・クラッシュ。ライコネンは、「スタート時しかKERSは有効でなかった・・」などのコメントを出した。ソフトタイヤの扱いに非常に苦労したフェラーリKERSの有効活用とともに、タイヤ管理改善の必要性を語っていた。



ハミルトンは、予選でも調子が悪かったわりには、ちゃっかり三位に。(後方からのあの追い上げは、さすがに凄いと思ったが・・・)
というのも、三位表彰台のはずだったトヨタのヤルノ・トゥルーリ
最期のセイフティ・カー導入の際に、ハミルトンを追い越してしまった・・・というルール違反があり、
降格となってしまったからだ。



トゥルーリはハミルトンが減速して脇に寄って道を譲ったため、何かのトラブルだと思ったらしく追い抜くしかなかったのだ。
ハミルトンの言い分は、同じくセイフティ・カー導入後に、トゥルーリがコースを膨らみ、芝生の上を走行中に追い抜きせざる終えなくて、追い抜いたものの、やはりペナルティとなるのを避けるために、チームラジオの指示に従って、その後トゥルーリに道を譲った・・・という事だった。



二人の言い分を合わせてみると、なるほど、つじつまは合うわけだが、
なぜかトゥルーリだけペナルティを受けている今状況は、不信感がつのる。
ケンカ両成敗、もしくは元の順位に戻すのが筋じゃないか?!
トヨタは、控訴中ということだが、認められそうにない感じだ。




各チーム、まだKERSを使いこなせていないようだったが、今季じょじょにKERSを有効利用してくる事は明白で、今後の行方が非常に楽しみだ。
開幕戦は、全チーム、マシンの状態が完全じゃないため、毎年波乱に満ちた展開となるが、
今季は、シーズン通して誰が優勝するのか全く予想がつかない展開がしばらく続きそう。



ちなみに、中嶋一貴は17周目でミスにより縁石に乗り上げスピン。13位発進で入賞が狙える位置だっただけに残念。開幕、テスト走行はなかなか好調な走りを見せていたので、次回期待したい。






(以下、F1-Gate.comより引用)
KERS(Kinetic Energy Recovery System)とは、これまで熱として放出されていた減速時のエネルギーを回収し、機械的または電気的エネルギーとして貯蔵し再利用するシステムである。


2009年のF1レギュレーションでは、KERSの対象となるのはリアブレーキのみ。一周あたりの最大放出エネルギーは400kJで、KERSシステムの出力は60kW(約80馬力)と定められている。
ラップタイムにすると、0.3〜0.5秒の短縮がKERSにより可能になるとのことである。


KERSのデメリット
一周あたり、0.3〜0.5秒というアドバンテージが得られるKERSだが、その反面デメリットもある。KERSのシステムは、およそ35kgの重量負担となる。しかも、それを車両後方の決して理想的とはいえない場所に配置しなければならない。その結果、重量配分と低重心化が大きな問題となる。

現在のF1マシンの前後重量配分は、エンジンやギアボックスなどをリアゆ搭載しているにも関わらず、およそ52:48と言われている。トップチームでは最低重量制限を80kgも下回っていると言われ、フロントウィングなどマシン前方にバラストを配置することで、最低重量制限を保ちつつ理想的な重量配分を可能としている。

しかし、KERSを搭載することで、前後のバランスはリア寄りに傾くことになる。ダウンフォースが50%に軽減され、スリックタイヤを履く2009年は、フロントに荷重を配分し、フロントタイヤのグリップが重要になってくるため、エンジニアリング的に大きな挑戦となるだろう。
また、重量制限は現在と変更がないため、大柄なドライバーにとっては不利になることだろう。