Mr.Children 桜井和寿 待望のロング・インタビュー「MUSICA11月号」を購入


昨日の発売日にさっそく購入しましたよ。HMVまで出向いて!
ネタバレなので、購入予定で内容を知りたくない人は、見ないでね☆
では、記事の内容と感想。


表紙の桜井さんは、すでに発売前から発表されていましたが、改めて現物を手にして、惚れ惚れ。
ダブル赤のコーディネートがとても印象的です。
すごくよく似合っております。
渋い赤の皮ジャケット(しかも、洗いざらしのように少しクシャクシャした質感)に、インナーが鮮やかな赤い綿シャツ。


さて。記事の内容はというと、15枚目のアルバム『SUPERMARKET FANTASY』の
レコーディング・ドキュメト&桜井和寿ロングインタビューです。

レコーディング風景


レコーディングの方は、いつものように楽しい雰囲気で淡々と進められたみたいです。
ほぼ、完成に近い状態での取材だったようですが、
相変らず、ギリギリまで色々なアイディアがとび出し、
その都度、録り直したり、歌入れの終わっているものに、再び新たに歌入れを試みたりと、
淡々としながらもエネルギー溢れる現場だったようです。


つくづく感じた事は、ミスチルの音楽は、柱に桜井さんとメンバーがいて、全体の指揮者に小林さんがいて、
ストリングスも技術さんも、その他スタッフたちによって、
ひとつのチームがプロジェクトを創りあげてゆくんだなぁっ感じました。


レポを書かれた人が、「桜井さんはやっぱり、聖徳太子だ・・」と言っていますが、
なかなか面白い表現で、思わず笑ってしまいました。
聖徳太子は、10人の人の意見を同時に理解し、
それぞれに的確な指示を出していったという逸話がありますね。
聖徳太子と言わしめるくらい、
桜井さんの様々な事を的確に、猛スピードで淡々とこなしてゆく姿が印象的だったのでしょうね。
改めて、すごい人です・・


さらにレポの桜井さんの様子について。
こうと決めたら絶対に手をゆるめない、思いたった事はすぐに実行にうつす、
常に自分の最大値を出す覚悟を決めて取り組んでいる・・・・


ああ。抱いていた桜井さんのイメージにピッタリな情景が、レポにはたくさん描かれていました。


また、ミスチル・メンバーたちがいるからこそ、バランスがとてもよく保たれていると感じました。
いつも全力疾走の桜井さんに、いつも間の抜けたことを言っているJENとのやりとりが面白い。
その姿を目を細めて、隣で苦笑している中川さん。(というイメージ)
少し距離を置いたところで、自分の世界に入っている職人肌の田原さん。(というイメージ)
昔は夜中まで考えこんで、ギターを録り続けていたけど、今は家に持ち帰って考えてくるそうです(笑)


小林さんと桜井さん


最近のインタビューや今回のレコーディング・レポを読んでいても、メンバー全員、小林さんを相当信頼していますね。
特に、小林さんと桜井さんの絆は、ファンが思っているよりも、相当強いもので結ばれているように感じます。
もはや、“ツーカー”の間柄という感じ。
言葉よりも、先に視線を合わせて、伝えたい事がすでに伝わっていたり・・・
お互いに信頼し合っているのが伝わってきます。


たまにミスチルファンの間で、そろそろコバタケさんから離れてほしい・・
という願望を抱く人も少なくないようです。
しかし、今回のようなレポや、ラジオでのメンバーの発言を聴いていると、
小林さんから離れる事は考えにくいと思いました。


桜井さんはとても律儀な性格で、義理堅い人。
恩師である小林さんに背を向ける事は考えられないです。
メンバーはみんな謙虚な人たちで、今のミスチルは小林さんあっての成功・・・
という事を熟知しているように見えます。


私の個人的な思いは、プロデューサーが前面に出てくる事が好ましくなく、
裏でのバックアップに努めてほしいなと思ってましたけど・・・。
小林さんを含め、メンバーたちが、良い雰囲気の中で音楽活動が出来ているという事を知って、
とにかくメンバーたちが心地よい環境であるなら、それが一番だなぁって感じました。


余談ですが・・・
田原さんに、「記念すべきアルバムですね」と言ったら、
「え?何がメモリアルなの?」という答えが帰ってきて、
「5枚、10枚、15枚って、世間ではそれをメモリアルと祝したりするんです」と言ったら、
田原さんはシレっとして
「全然ピンと来ないよ(笑)。30枚目くらいまで行かないと、メモリアルなんて来ないでしょ」と言った。
こんなさりげない発言にも、かなり勇気づけられました。
田原さんは、今でも「先」へ視線を向けている・・・と思うと嬉しいです。
本当に、30枚まで。いやもっともっと出し続けてほしいですね。
(少しお休み期間があってもいいから、続けてほしい!)


桜井さんのロングインタビュー〜『終末』の意味


まず嬉しかった事から。


「終末」の意味が少し判明いたしました!
アルバムの最初の曲のキーワードが、「終末」という言葉らしいです。
スタッフが、最近まで「週末」と勘違いしてたらしく、笑話のネタとして語ってました。


「終末観漂って、みんなイライラして批判的になったりしてるけど、そこを批判的にならずに、
でも楽観視することも悲観することもなく、胸張っていこうよ!って歌なにの、ウィークエンドじゃっていう(笑)」


この言葉に救われた〜!!
前向きな意味のキーワードとして、捉えていたようですね。
「別れ」の意味ではなかったんだ!!あー、よかった!!
とりあえず、一抹の不安は吹き飛びました(笑)
なぜツアーのタイトルに使ったのかまでは判明しなかったけど、ここまで聞けば、なんとなく想像はつきますよね。


『終末観が漂う現代だからこそ、この時代に贈る〜
楽観的でも悲観的でもない、でもとってもポジティブなコンフィデンスソングス』


と、勝手に解釈した!!


SUPERMARKET FANTASY』というタイトルの謎。


これも笑ってしまうほど、深く考えないでつけたタイトルだったのですね。
ジャケットのデザイナーが作成したプランの中に、書き込まれた言葉だったようです。
そして伝えたかった事は、
「スーパーマーケットっていう日常の中にも起こる素敵なファンタジーみたいなこと」
私が最初に考えていた、「対比」という事ではなく、日常の中のファンタジー・・という、一体化した言葉だったんですね。


今、表現したい音楽


ジュビロ磐田ゴン中山のようなミュージシャンになりたい・・
10見せるところを15見せていくような、パフォーマンス
☆ ラスベガス(のショー)に惹かれる。
今までの10を8のように見せて、さりげなくわかってくれる人のためとかじゃなく、
徹底的に過剰なサービスをする必死さに、今凄く胸を打たれるから、そんな音楽を作りたい。
☆ 人から嫌われるのを恐れないで、オープンで人(リスナー)を信頼していく事。
これは、サッカーでの世代を超えた人達(ミュージシャン)とのコミュニケーションから得た経験が影響している。


このことから思いついたのは、「少年」。
やはり、アルバムの中心となる曲だったんですね。

ニューアルバムの色


「HOME」で一度、家の中・日常に戻ったというところから、今度はスーパーマーケットへ(扉を開けて、外に出てゆく)
・・・という作品になったそうです。
インタビューを聞いての想像では、HOMEよりも、もっとバラエティに富んだ音楽の「詰め合わせ」。
エネルギッシュで刺激的、前向きで躍動感のあるアルバムになるのでは・・・という期待を感じました。


最後に、桜井さんのインタビュー中で、とても共感した言葉。


「”異常だ”、とか”地球は今おかしくなってる。”とか言うのがもの凄く嫌になってきちゃって(笑)。
〜中略〜・・どんな事があってもそこに対応して楽しんでいくっていう事が結局は大事なんだ・・・」


ついつい、置かれた現状に、不平不満をならべたり、
社会や世間のせいにしたりしがちだけど、
最終的には、全て自分の気持ちの持ち方次第で、世界は変わる・・
という事、信じています。


本当に、アルバム『SUPERMARKET FANTASY』を聴くのがとっても楽しみです!
Mr.Childrenと、MUSICAさん。どうもありがとうございました!!
そして、これからもよろしくお願いします。