『【es】 Mr.Children in FILM』を観た。

現在、DVD化されていない、1995年に公開された、Mr.Childrenドキュンメンタリー映画のビデオ版。
「'94 tour innocent world」と「'95 Tour Atomic Heart」という2つの異なるコンサートツアーを中心にLIVE映像とメンバーの長編インタビューを交え、その音楽性に迫っている。


この貴重なビデオ映像を運良く手に入れる事ができました。
今のミスチルを見ているだけに、メンバーたちのあまりの若さと、当時の世の中の様子に、
タイムマシンに乗ってきたような気分。自分の若い頃も思い出すなぁ。なんて!
桜井さん、本当に当時から真面目な人だったんですね。
「深海」時代のミスチルの暗さって、今顧みれば、音楽や人生に対して、
真面目に真剣に向き合っていたからなんだろうなぁって感じました。
桜井さん、当時から少し哲学的な思想、はいってますね。


桜井さんが、生まれたての第一子の手をしっかりと握る姿が印象深い。
あと、メンバー四人で「es」の意味についてディスカッションしている様子。
日ごろは殆ど、メディアの前で喋ったところを見ない田原さんの熱弁ぶりが、すごく珍しい映像だなと。(しかも、話の内容が、出産の話を例にしたりして・・・)
JENだけ、一人メンバーとは浮いた発言が多いのも、バランスが良くて妙に面白い。


歌は・・・今の円熟したミスチルを観てしまっているために、青いなぁって思うのが正直な感想。
でも、若さゆえにすごいエネルギッシュ。
どこに怒りをぶつけていいのか・・・という苦悩を抱えながら・・・


当時、私が抱いていたミスチルのイメージとは、ずい分かけ離れたLIVEパフォーマンスだった事も
今さらながら感じました。
ミスチルファンになる前の私の彼らに対するイメージは、大人しくて地味なイメージでした。
(これは、ステージ以外のイメージだったのね〜)
LIVEのDVDを観るようになってから、すでにそのイメージは崩壊していましたが。
「Atomic Heart」時代も、かなり過激なLIVEパフォーマンスだったんですね。
ただ気取ったり格好つけたりするのではなく、
なり振り構わず、自身をさらけ出すLIVEステージは、当時から圧巻ですね。
かなり楽しむことができました。
このような苦悩の時代を乗り越えて、今のミスチルがあるんだなぁって。

 


残念ながら、私はこの当時、すでに20代の後半に突入していたので、
ある程度の苦悩をすでに乗り越えて落ち着いておりました。(問題はまだまだ抱えていましたが)
だから当時の私には、あまり心に響かなかったのかなぁ。


ずい分とスロースターターですが(笑)
今更ながらミスチルの良さを理解できるようになって、ほんと良かったなぁ!
ミスチルを好きなってから、本当に日本人に生まれて良かったと思えるようになりました。
桜井さんの書く詩や切ないメロディーを理屈ではなく、感性で心に感じる事ができるという事が、
妙に嬉しい毎日です。