GW・四国ツーリング2008 その四

四国ツーリング旅路・四日目。高知から愛媛への山越え・・再び四国カルストに挑む約307km)


四日目、晴天。
朝8時にライダーズインを発つ・・・
この日のルートは、色々と悩みました。


昨日行く事が出来なかった足摺岬に行こうという意見も出ましたが
私の一方的な希望として、
この旅のルートに「今治」を外したくないという我儘を聞いてもらい、
四万十から愛媛へ北上する事に。


今治」は、母方の実家のルーツの地であり
母が戦時中に疎開していた場所であります。
子どもの頃から、四国の疎開話はよく聞かされていたし、
立ち寄ったという話題も母に報告したかったのです。




ところで、前日に間近まで訪れたにもかかわらず、
通る事のできなかった「四国カルスト」。
前夜にライダーズインで交流したライダーの人に、道を教えていただきました。


やはり、私たちが進入禁止なのでは?
と、勝手に勘違いして入らなかった狭い道が
あの「四国カルスト」を堪能できる道だったようです。
あの道を通らないことには、カルストに行った意味はないよ!
と笑われてしまいました・・・
という事で。


愛媛へ北上するなら「四国カルスト」リベンジをしようと
前日に通ってきた道を逆走する事にしました。
もともと、面河渓谷を越えて愛媛に入る予定だったので
カルストに立ち寄ってもさほど遠回りになる事はありません。




朝の四万十川は、心が和みました。朝もやがかかり、美しい景観。
いつまでも見ていたい気分になりました。




四万十川から檮原街道へ、前日とは反対の景色を辿る・・・・。
前日は、カルスト地獄の疲労とドンヨリしたお天気のせいで、
檮原街道の景色を見る余裕はありませんでした。
この日の朝は、旅路の中で一番気持ちの良いお天気に恵まれたため、清清しくて爽やかで
昨日は全く気付かなかった檮原の景色が堪能する事ができました。


川沿いをずっと走りましたたが、四万十川の支流なのかな?
川も美しかったですが、白くて綺麗な大きな岩も印象的でした。





途中、水車小屋のある道の駅で休憩。



そして、前日とおった林道から四国カルストへ向かいました。
この林道を初めて通った時は、距離感が分からなかったせいか、
登れど登れど一向にカルストにつかないなぁ、と感じましたが
二度目に登った時はあっという間でした。




ふぅ〜。そしてようやく念願のカルストにつきました。
AM10:15。





この景色を見るために、何時間のロスをした事か・・・・


その後、狭い三桁国道を北上して、石鎚山スカイラインを通りました。
面河渓谷付近に着いたのは、PM12時ごろ。


祖谷渓を通れなかった代わりに・・・と思って寄りましたが
渓谷を見るために歩かないとならない様子・・・。(どのくらい歩くのかは未知)
そうと知った主人は、テンション↓。
そのまま駐車場の中でUターンして、愛媛に向けて山越えルートへと↑・・・




石鎚山スカイラインの峠に着いたのは、PM13:20。
そこから、マップルのお薦めルートになっていた、<尾根近くを走る観光林道>へ入りました。
そこは想像以上に道幅が狭く、クネクネのアップダウンが多い多難な道。
うちのバイクは横幅があるので取り回しがとても大変。


そして、落石がとても多かったんです。
しかも角が鋭く尖った、真四角な石ころや岩などで
(石器造りに適してるようなやつ)、
うっかり踏んでしまうととパンクしそう。
常に対向車に注意しながら…というシンドイ状況の中、約二時間位は走ったでしょうか・・・。


そんな多難な林道でしたが
今回の旅で一番感動した景色がそこにありました・・・!
バイクで尾根づたい山を超えていき、さらに上へ上へと登り、
超えてきた山々を上から見下ろすパノラマです。


あまり登山経験のない横着夫婦のせいか、
このようにバイクに乗って登山感覚を味わう事ができて感動しました。
過酷な道を乗り越えてきただけに、貴重で価値ある景観だなぁ・・・・
と感動しながら、万年タンデマーはじっくりと景色を堪能したのであります。
(もちろん、主人もですが)



あ・・・これでも、運転手とともに対向車と落石にも神経を使ってたんですよ。一応。
↓雪が残っていました。






ああ・・・。写真では、あの感動的な景観をお伝えすることが出来なくて、残念です。


愛媛市街に入ったのは、16時頃。
念願の今治に行く事もでき、嬉しかったです。
行って初めて知りましたが、今治城があったり、藩主の墓があったりと
愛媛の中でも重要な地だった事を知りました。





余談ですが、旅から帰ってきて
DVDに撮りためていた1976年のNHK大河ドラマ風と雲と虹と
(時代劇専門チャンネルにて現在放送中・平将門の乱)を見ていたら、
藤原純友がちょうど今治に赴任してきた場面でした。


四国から帰ってきたばかりなだけに、すごくリアルに感じました。
当時の今治は、今で言う<伊予の国>の県庁所在地だったんですね〜。




今治付近は交通量も多く、母の住んでいた隣街にも行ったり、
今治駅の周辺を走ったりしていて、思いのほか時間がかかりました。




四泊目のビジネスホテルについたのは、19:00。
新居浜のホテル・ニューグランドに泊まりました。
ここは、ライダーさんたちの評判が良かったので、予約しました。


古いので、苦手な人もいるかもしれないですが
ちゃんと清潔に清掃もされていて、値段も手ごろ。


一番気に入ったのは、正面玄関付近
フロントマンからガラス越しに見える位置にバイクを停めさせていただける事。
盗難や悪戯される心配なく、安心して停められました。
評判どおり、フロントの方も感じが良かったです。


夕飯は、ホテル近くの居酒屋で食べました。
チェーン店ではありましたが、ご当地ものメニューなどもありました。
地鶏の揚げ物が美味しかった。




さぁ。次の日は、最終日。昼過ぎには、瀬戸大橋から家路へ。
長い復路を走ります。