GW・四国ツーリング2008 その参

四国ツーリング旅路・三日目。どっぷり高知県。桂浜〜四国カルスト四万十川(走行距離・約230km)


朝は朝食をとったあと、AM7:30に宿を発ちました。
当初の予定では、桂浜〜足摺〜四万十の予定でしたが
昨日に引き続き四国の南側はほぼ雨・・という天気予報だったので
急遽ルートを変更して、四日目に行く予定だったカルストに行ってしまおう、
という事になりました。



7:55 桂浜に到着。坂本龍馬の像。



坂本龍馬を思い出す時、
志半ばにして暗殺された無念さが脳裏をよぎるけれど
太平洋を見据えて立っている竜馬像の姿は清清しく
いつまでも遠く外国に想いを馳せ、彼の夢は今もなお続いているかのような気分になった。


新撰組・土方ファンでありながら、龍馬びいきでもある私です。
お互い、対立していた者同士なんですけどね・・・
桂浜は弓なりに開けた、美しい海岸でした。
絵になります。






曇っていたため、あまり綺麗に鮮明に蒼い色が撮れませんでした。
近くに闘犬センター(少し興味あったんだー)や
龍馬の資料館などもありましたが
朝早かったため開館していませんでした。




もともと走るのが目的なので、桂浜は主人に付き合ってもらった感じ。
主人は早く走りたいみたいだったので、写真を撮った後
じっくり堪能することなくバイクにまたがりました。



しばらく海沿いのマップルお薦めルートを走る・・・
土佐湾って鯨が獲れるので有名なんですね〜。
思い出したのは、アニメ「侍ジャイアンツ」。(古い・・・)
主人公「ばんば・ばん」は、たしか土佐の出身で
父親が捕鯨で命を落とした事をふと思い出しました。
すみません、くだらない話題で・・・


途中、宇佐で鯨の親子像を発見。宇佐のシンボルなんですね〜。
可愛くて、ついつい写真とっちゃいました。



R197号をのぼり、檮原街道を走りました。
もうすぐ四国カルストです。
AM11:00頃、街道沿いの道の駅にて、昼食をとりました。


一日目に讃岐うどんを喰いっぱぐれたので、ここでうどんを食べました。
なかなかうまかった。やはり関東よりも薄味です。
でも、美味しい汁でしたよ。
うどんは讃岐ではないけどコシがありました。
山菜の天ぷらを買って、上に乗せて食べました。
天ぷらも衣が薄くてカラッと揚がっていて
軽く塩がふってあるのでそのまま食べても、美味しかったです。



ここを出る時に、雨がパラパラ降ってきて
しぱらくカッパを着て走りました。




ツーリングマップルのお薦めルートを行こうと通称ヨサク(R439)を避けて
東津野城川林道を走りました。



国道ヨサクは、悪評高く
とても国道とは思えない細くてカーブの多い上に
道がガタガタ??な悪道と聞いていました。
東津野城川林道は、「四国カルストに続く気持ちよのいいワインディング・雲海がみえるかも」
とマップルにあったように確かにツーリングにはもってこいの道でした。



・・が、カープが多くて距離感が全く掴めず
登れども登れどもカルストらしき景色は全く拡がらず
だんだん不安になってきました。
ツーリングマップルって広域すぎて、道の合流地点でいつも迷いました。
標識もアバウトで、「四国カルスト」の文字がなかなか出てきません。
ようやく分岐T路地に突き当たり、地図で確認したのと左「四国カルスト・・・」の文字。
右「天狗高原」という標識を見て、当然左に行きました。
これが間違いでした。


地図はとても分かりにくかったです。
どう見ても、一度左に行ってから登るように見えました。
実際は、左に進む道は、結果的に右の下道に下りてゆく林道で
名前がまた誤解の元。
四国カルスト公園線」とかいう名前なんです。


その道が、最悪の悪道。
クネクネクネクネ、アップダウンの細―い道
・・・しかも距離がある。Uターンもできない。



その時、数年前に飛騨の林道で迷った時の事が
フラッシュバックしました。(通称・飛騨地獄)
飛騨の看板には、「熊、注意!!」の文字。
そこもまさに、熊が出てきてもおかしくない見通しの悪い林道でした。


なかなか道が開けずに、具合悪くなりそうになりながら
やっと辿りついた道は、Rヨサク(439号)・・・
地図で確認して、四国カルストから遠ざかっている事に初めて気づきました。
そこでたまたま、カップルのライダーさん(バイク2台)に出会い、道を尋ねたところ
彼女たちはすでに四国カルストを見学してきたとの事。
さっそく道を尋ねると、今通ってきた地獄の林道をもう一度戻る
・・・という事を聞いて、愕然。



しかし、地図をよく見ると
ヨサクをもう少し走れば、東津野城川林道に合流する為の県道との分岐がある事に気づき
地獄道を戻る事なく再び城川林道に入る事ができました。



はぁ〜。すっごい疲れた。
そして、間違えた道の分岐T路地までようやく辿りつき、
今度はちゃんと右折して天狗高原方面へ登りました。
天狗荘の駐車場につきあたり、そこで一服・・・。
しかし、四国カルストはどこ!?って感じで
今まで登ってきた城川林道の美しい山々の風景はあるのですが
、あの外国みたいな牧歌的な風景が見当たらないんです。






すると、右側の上の方にかすかに片鱗を見つけました。
マップルによると、カルストの風景を見ながら走る事ができる・・・
みたいに書いてあるんだけど、その道に入るのに迷ってしまった。
ひとつだけ、それらしき道をみつけたけど、道も細いし車両が入っていく気配もなく、
車両通行禁止のような雰囲気があったので、入っていけませんでした。



結局。。。
あんなに苦労して辿りついた四国カルストもまともに見ることができず
来た道を戻るという、疲労感だけが残るツーリングとなりました。



この日は、地図を見る限りでは二日目より走行距離が短い感じに見えます。
しかし、林道さまよったり、同じ道を戻ったりと無駄に走行距離を稼いだ結果、
二日目より走行距離を伸ばしました。



これ以降、この日のツーリングは「四国カルスト地獄」と呼ぶ事に・・・。
この時、時間はPM13時を過ぎており
再び、檮原街道に戻り、四万十方面へと走りました。



PM14:00道の駅「日吉夢産地」にて、鳴門金時のヤキイモを食す・・・
このサツマイモはとても甘〜くて、やばいくらい美味しかった!!



15:00道の駅「虹の森公園まつの」
<かさかな館>や<森のガラス館>などがあり
時間にゆとりがあれば、楽しめそうなところでした。




ここから、ずぅっと四万十川の川沿いを走りました。
夕方になってお天気も回復し、陽が差してきました。
四万十の、大きな川幅は川の流れもなだらかで
川面には山と空がくっきりと映っていました。




風も心地よく、この日一番の気持ち良いツーリングとなりました。
15:40道の駅「とおわ」。
ここまでくれば、この日に宿泊予定の「ライダーズイン四万十」もすぐそこです。


この宿泊施設は、四国独自のライダー・チャリダー専用の宿舎で
空いていれば二輪客以外も泊まれます。
食事などは自炊か買ってくるか食べに行く・・という形をとるので、
万が一くいっぱぐれないようにと
道の駅や近くの商店街でカップラーメンと菓子パンを購入してから
ライダーズインへ向かいました。




このように、各宿泊室の前に自分たちのバイクを置く事ができるので、安心です。
しかも、ホース付きの水道が付いていて、バイクの洗車が出来ました。


着いたのは、16:30頃。
ここは、管理人さんが17時にならないと来ないのですが
たまたまお掃除などで来ていた方と会えたので
先に部屋に案内していただけました。


一見すると長屋つづき風のバンガローって感じですが、
部屋はフローリングだし、新しくて綺麗でした。
簡易的ですが、お手洗いとシャワーも各部屋についています。
思ったより部屋も広くて、キャンプ場のバンガローやログハウスに泊まるよりも安くてお得
なかなか良かったです。


お布団をレンタルして、二人で宿泊料は6500円弱くらい。
人数が多いほど、安くなる設定です。



受付のある建物には、畳の談話室があり
大型テレビもおいてありました。
天井が高いので開放感があり、くつろぐにはとても良い空間でした。
五時すぎに、管理人さんが見えて、手続きしまた。



ところで、近くの露天風呂が売りの食堂付きの店は、
露天風呂はない上に料金も高い、そして食堂の値段の方もすごく高くて
(ライダーズインの宿泊料よりも高い?!)
あまり評判は良くないらしいです。(利用者・談)



食堂といえば・・・
管理人さんお勧めの「とおわ」駅近くの地元の食堂<味よき食堂>
というところで夕食を食べました。


私は「しょうが焼き定食」主人は「うどん定食」を食べました。
うどんは相変わらず、美味しかったらしいです。
コシがあって、のどごしが良いと話していました。
四万十に来てしょうが焼き・・というのも何ですが、美味しかったです。
付け合せに、イカソーメンっていうは笑えました。しかし、これがまた美味しいのです。


本当に小さな、地元の人しかこないような食堂だったけれど、
こういった所が何気に美味しいというのが、田舎ならではと感じました。
(お値段もリーズナブル!)
食事の前に、四万十名物のコイノボリの大群を見ました。
思ったよりは、普通でした。
地元の相模川でも、大漁コイノボリやってますが
あまり変わりはないな、と思いました。




↑アングルが悪く、肝心な四万十川が写ってないですね・・ヘタクソ・・


ライダーズインに戻って、談話室でライダーさんたちと交流しました。
私たちのほか、宿泊していた人たちは、たまたま皆さん、外車オーナーでした。
GT(BMW)、GS(BMW)、カップルでおいでのハーレー(二台)
特に同じBMWのお二人とは、共通点が多いため話も弾みました。
しかも、横浜と埼玉の人だったので、地元も近くて
飽きないくらい色々と話をしていました。


GTの人は、モバイルPCを持ってきていました。
PCに入っているツーリングの時の写真などを色々見せてもらいましたが
中でもヨーロッパでツーリングした時の写真は圧巻でした。
ツアーではなく、フリーの一人旅で、むこうでバイクをレンタルして乗ったそうです。
(でも、借りたバイクは日本製だったそうで)
ヨーロッパ・ツーリングなんて、夢ですよね・・・・
それを実現してしまうってすごいなぁ。




ドイツ・スイス・オーストリアを周ったそうです。
中でも、スイスが圧倒的だったようです。山がすごい・・・
かなりの標高の場所まで行ったような写真がたくさんありました。
運良く、スイスは連日晴れたそうで、写真もものすごく綺麗に撮れていました。
写真が趣味というだけあって、一眼レフのデジタルカメラで撮った写真は手ぶれもなく
アングルも凝っていて、写真集を見ているようでした。
普通の一眼レフも持っているそうです。



埼玉と私たちの地元県。距離的には近いですが、
頻繁にツーリングするルートはだいぶ違います。
お互いにあえて東京を越えルートを選ばないので、反対方面へのツーリングが多いのです。
私たちがあまり行く事のない東北などの話を聞いたり
逆に私たちは、伊豆や山梨方面の話しで交流しました。


久々のライダーとの談話に、夜もすっかり更けてしまい、
この旅一番遅い就寝となりました。