「B-PASS」 2009年1月号



今日発売された、B-PASS( BACKSTAGE - PASS )を購入し、読みました☆
今まで公式に発表された雑誌は全て購入中。
今回は、「MUSICA11月号」とフリーペーパーを合わせると六冊目なので、インタビューの内容もかぶった質問が多く、
目新しいコメントも少なくなってまいりました。
「SWITCH」くらいからは、すでに写真目当てで購入しておりますが。


だた、同じような質問に対して、インタビュー時期の時間差があるためか、
(それと複数のインタビューに飽きるほど応えてきたせいか?)
メンバーのコメントも少しづつ変化しているような気もします。


こう何冊も読んでくると、だいぶ新しいアルバムの雰囲気などが伝わってきます。
想像するのも楽しいですが、
メンバーのインタビューを重ねて読むたびに、ますます期待が膨らみ、
一日も早く、新しいアルバムを聴きたいという気持ちが増すばかり。




内容を一部抜粋しました。
記事・インタビュー内容は省略して載せてあるので、一言一句、正確なものではありません。


以下、ネタバレです。


※・・・・途中、kamekitiの無駄なコメントが入っていますが、流してください。


 


聴いた人に徹底的に喜んでもらえるようなものをやりたいな


☆ Saku「『HOME』が受け入れられたことに対する感謝の思いや喜びみたいなものを更に上乗せして、聴いた人に徹底的に喜んでもらえるようなものをやりたいな、と・・・一瞬、思った。そんな時期が・・・ひと月に7回ぐらい(笑)、そんなことを思っていたんですが・・・」


☆ Suzu「ハハハハハ!ひと月に7回とは、割合が高い(笑)」


☆ Saku「でも、レコーディング入っちゃうとそれはさっぱり忘れて。・・・自分たちが楽しいほうに向かっちゃう・・・”今回のアルバムはこういった思いで”みたいな能書きは抜きにして、言葉よりも何よりも音楽がいろいろなものを物語っていたりする・・・すごく濃い、とは思います」


※ 最初の頃のインタビューでは、「徹底的にリスナーを喜ばせるようなもの」
という事を迷いなく強調していたと思うが、ここでは少し控え目に表現している事が笑えた。
=ひと月に7回 ?! って、微妙な数字だ・・・





歌詞の中に、”音楽”にまつわる言葉が多い


※ 毎度、各雑誌でつっこまれている部分です。
これに対して、桜井さんの返答が微妙に変わってきていて、(根本的な部分は変わらないが)
ここでは、すっかり開き直っているカワイイ桜井さんを垣間見ることができました。



☆ ―ところで。今回の楽曲には、「音楽」をモチーフにしたものが結構揃っている、という感じが・・音楽作品の中で音楽をモチーフとして何かを表現する、というところにはどういう思いが・・・。


☆Saku「完っ全なネタ切れですね(笑)。」


☆ ―そんなことをおっしゃらずに・・・


☆ Saku「いやでも、ホントに狭い世界で生きているからだと思いますけども。あの、やっぱり自分の考えてることとか身の回りのものが自然と出ちゃうので。もうそれは許していただきたい(笑)」


☆ Saku「あとは・・・ここで歌っている”音楽”は、たぶん音楽ではないので。例えば<声>は”声”じゃなくて、声にならない声とか思いみたいなものの比喩であるし、<音楽>は”人生”だったり、<ハーモニー>は”協調”であったり・・・
他に例えようと思えば比喩はたくさんあるけれど、自分にとっては一番しっくりくる例えだった。最も自分の身の回りにあるもの・・・考える前に出てるフレーズ。考えないで出てきたものはすごく信じられるところもあって。」



小林さん含めバンド感、バンドとしての何か、・・・が強い


☆ Suzu「去年、初めて小林さんと一緒にツアーを廻ったじゃないですか・・『HOME』ツアーをしながら自分たちなりの新たな『HOME』が完成していんじゃないか・・・みたいな話をしてたんです。アリーナ・ツアーはどっかしら堅苦しかったかなー、なんて思いがあったり・・・スタジアム・ツアーの時、旧曲を入れた新たな構成になり、”CROSSROAD"とかのアレンジをしたんですけど、しっくりこなくて・・・小林さんと一緒にやった瞬間に、ものの見事に一瞬で”この方向性あるね”とかなったりしたんです。だからもう、そのへんからアイドリングは始まってるのかなー・・・とか思った。」


☆ ―スタジアム・ツアーに向けて、そしてそのツアーの中で体感したものが、いい影響を及ぼしていったわけですね。


☆ Suzu「やっぱり小林さんを含めて、そのまんまの状態で突入できたのがホントに良かったんじゃなですか。ずっと続いている感じなので、『HOME』から」


☆Saku「小林さん含めバンド感、というか。バンドとしての何か、が・・・強いのかな」


※ 多くのファンが、以前のサポートメンバー復活を願う中、メンバーたちの気持ちはそれとは裏腹のようです。
他の雑誌でも語っているように、小林さんとのセッションで、毎回違う音楽となってゆく、化学変化のような相乗効果を楽しんでいるようなコメントが多いです。





今回のアルバムには、ドロッとした作品が見当たらない


☆ −『HOME』ですら、「フェイク」があったじゃないですか。・・・内面をえぐるような歌がない、というのは。


☆ Saku「そうですね、うん。ないですねー、はい。それは自分が・・・今の気分ですけれど、あんまり聴きたくないんだと思います。そういう曲を」


☆ Suzu「だって”フェイク”の時も・・・。”ちょっと聴いて”って言われてコンピューターで送られてきたデモテープを聴いたんですけど、”大丈夫かなぁ。俺の中では精一杯やったつもりなんだけれど”って言ったぐらいだから(笑)。もう、あれぐらいの時から”これはある意味、そういうポジショニングで作ったんだな”とは・・・。だから、今回の方が自然な気がする。一緒にやってて」


☆ −かといって、ユルーくポカーンと抜けている曲もなくて。もう全曲、聴き応え十分。


※ 「フェイク」作曲時のこぼれ話。やはり『HOME』のアルバムの中で異彩を放っていただけに、
あれを少し無理して創った・・・という話は少し複雑。
後からこうして訊くと、妙に納得するけど。




「エソラ」が最終的にアルバム全体を決定付けた


☆ Saku「これはずっと歌詞がなくて。このアルバム・タイトルが決まったあとに・・。だから一番最後ですよ、歌詞ができて歌入れしたの。ずっと、どうしたらいいか悩んでいて。でもこのアルバム・タイトルとかアルバムのジャケットを見ていたら何となくわかって」


☆ ―では、PVはどういう感じのものになっているんでしょうか?


☆ Saku「ほぼこういう感じです(と、ジャケットを指して)。スーパーで撮って・・・
     飛んだり跳ねたり(笑)。でも、どこまで見るに耐えられるものになるかは分からないので・・・」


☆ ―田原さんも飛んだり跳ねたり?


※ ここで初めて、田原さんのお言葉(笑)
☆T「う、うん(一同・笑)」


☆ Suzu「跳ねてますよ。結構高いっスよ(笑)」


☆ Saku「ま、みんな多少ムリしてますけどね。フフフフ。でも、演奏シーンは楽しかったんです、すっごく。”わ。こんなに楽しいんだー”と思って。歌詞ついてみんなで演奏したの、初めてなので」


☆Suzu「ライブが楽しみになりましたねー」


※ このような会話を聞くと、本当にLIVEが楽しみです。一ファンとして。
田原さんの言葉の少なさにいつも笑える・・
彼はここでの一言と、一番最後の「はい(笑顔)」しか出てこないから。




何か残っていく奇跡みたいなものを信じて音楽を創っている


☆ Saku「(森本千絵さんのデザイン・ジャケット)一番気に入って・・・スーパーマーケットって消費される場所で・・・僕らは消費されることを宿命とわかっていて、そこにも向き合って音楽をやっているんだけれど。でもそれをネガティブに捉えるのではなく、かと言って有頂天でやっているわけでもなく、消費されるにしても何か残っていく奇跡みたいなものをやっぱり信じて音楽を創っているので・・・」


☆ ―タイトルの”終末”という言葉は若干気になりますが。アルバムの一曲目のタイトルを汲んでいるものですけれど、なかなかくるものがあるなー、と。


☆ Saku「うん。でもそれは・・・終末感のあるこの世界の中で何でも、犯罪にしろ気候にしろ”異常だ異常だ”と言い過ぎだなー、とは思っていて。”どこの次元、時代が一番正常なのか!?”って突っ込みたくなるし。だから終末感のある時代にいてもあまり悲観的にならず、かと言って楽観視するものでなく、前を向いていきたいな、と思っているんです。なので”終末”という言葉を使っているけれど、ネガティブな意味では全然なくて・・・
ツアーはアルバムのムードそのままになると思います。華やかで、でもちゃんとあったかい・・・」




Mr.Childrenの歌は、消費されながらも多くの人の心にずっと残っていく。
桜井さんは、それを謙虚に”奇跡”と言ってますが、私にとっては必然のように感じます。
いい歌というのは、いつの時代に聴いても色褪せないものだと思います。
そして、長く心に残るもの。


最後の桜井さんのコメントは、とても共感しました。
TVやニュース、マスコミの報道を見るたびに思うことです。
たまに、情報操作しているな・・・と思える時もあるくらい、人々の不安を煽るような報道が多いなぁ・・と感じる毎日。
そういうものに、流されたり振りまわされたり、一緒になって嘆いてたりとかしたくないなぁ・・と思うのです。


どんな時代の中でも、前を向いて逞しく生きていけるような、
そんな骨太で希望に満ちたメッセージが新しいアルバムには込められている・・・・と信じて。